いまになって母は祖母が恋しいらしい。年老いてからあまりお世話してあげられなかった心残りを繰り返し話しては寂しがっている。なにもしてあげられない。呟きの固まりのような本を読みはじめたけれど、そうそう放ってもおけない。途切れ途切れに読みさしながら、どうしたらよいのか考えている。

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土庫澄子
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