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スマート冷蔵庫のまねをしてみた

いつのまにか猛暑。いつのまにか書きもの調べものマルチタスク状態。降って沸いた話があれよあれよというまに重なっていた。最近加速してると思ったらもう遅い。

同時進行できるかわからない。優先順位わからない。無理と投げ出していいものがあるのかわからない。ジタバタしてもはじまりそうにない雰囲気が周囲に醸し出されている。

むやみやたらに手をつけても無駄。途方に暮れたところで、サポートはない。お腹が空いたよという顔つきで母親がこちらを眺めているだけだ。

ご飯作らなくちゃ?😶‍🌫️

ボンヤリしていたあいだに冷蔵庫の中身をすっかり忘れ果てた。

なに作ろう?😶‍🌫️

ウチはあまり外食や店屋ものの注文をしない。お惣菜を買ってもどうも箸が進まない。たぶん、シンプルな家庭料理が好きだった父の名残りだ。

冷蔵庫と庭にあるものでササッと作るのが一番。それはそうなのだが、書きもの調べものマルチタスクに陥ると、冷蔵庫の中身の記憶があやしい。1日から3日程度の短期記憶に脳が付き合いたくない感じ。台所仕事が億劫になる悪循環がそろりとスタートする。

なにも思いつかないわ しばらく台所やめようかなあ? ねぇやめてもいい?

娘のささやかな期待もむなしく、母親の答えはNO。

あなたやればいいでしょ? そこにいるんだから。いいじゃないの?

スマート冷蔵庫は最近テーブルタイプがある。テーブルの下が冷蔵庫の引き出しになっている。のんびりしたい時にピッタリとか。キッチンに置くスマート冷蔵庫といえば、在庫の中身をカメラが撮影し、その日にある材料で作れるおすすめレシピをスマホで教えてくれる。冷蔵庫の進化はたしかにすごい。

うちの台所にコレがあれば楽かしら?書きもの調べものに埋もれても、手早く食事の支度ができる?

在宅で仕事するわたしのスマホに冷蔵庫の中の写真が送られてくる。たいていスマホはキッチンの隣の居間に置いてある。さてどんなもんでしょう。

在宅ワーク・在宅ケアの生活にスマート冷蔵庫が役立つかはよくわからないけど、忙しさのあまり冷蔵庫の中身を忘れるのは在宅でも困る。母は教えてくれない。冷蔵庫のどこに何を入れたかを母親は覚えていない。

冷蔵庫の横にホワイトボードが掛かっている。買い物リストに使っている。鰹節と卵とかメモして、買い出しのときにちらっと見てから出かける。

スマート冷蔵庫が画像とってくれるみたいに、自分で在庫の中身をボードに書いてみようか? 材料がわかればレシピはなんとでもなる。

そうと決まれば話は早い。原稿は全部後回し。冷蔵庫の大掃除をはじめた。庫内から中身をすべて出し、ついでに庫内を拭き、整えた。あるものをボードに書いたら3行半もある。真新しい枝豆の袋が二つ出てきて、思わずひとり笑った。

野菜やお魚の干物、ソーセージとかお肉系のもの、お豆腐、何種類かの味噌、酢漬けいろいろ・・材料をみているとレシピは自然に浮かぶ。ここは10代にさかのぼる長期記憶なのだ。中学一年、早生まれの11歳から毎日家族の食事作りで台所に立ってきた。食べたことのないフランス料理にワクワクして、本をみながら作ったこともあった。昔のことはあんまり覚えていないけど、レシピは別。

えっと、自家製スマート冷蔵庫の話。ボードに書きだして、3日ほどやってみた。使い終わったものは消していくと、いまなにがあるか一目でわかる。さすがスマートの知恵をお借りすると違ってくる。

たったこれだけで、台所仕事がスムーズに進む。自家製スマートボードにおまかせして、仕事の山に専念しましょう。





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土庫澄子
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