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植物に聞いてみたシリーズについて

「植物に聞いてみた」
というシリーズを私は書いています。
書き始めたきっかけのお話をしようと思います。
「何かのきっかけで植物と話せるようになった人間が、植物の話を聞いて自分を見つめなおす」
というフィクションです。
下記にリンクがあります。
シナリオ形式というか対話篇になっています。ボイスドラマも作ったりしました。
以下がリンクになります。

◆マンリョウ 
◆ハルジオン 
◆パンジー 
◆チョウセンアサガオ 
◆イチョウ 
◆スギナ 
◆キョウチクトウ
◆メヒシバ
◆カラスウリ
◆爺ちゃんとスギナ
◆イノコヅチ&センダングサ
◆ヘクソカズラ
◆ネナシカズラ
◆アオキ

私が「植物に聞いてみた」という作品を書き始めたのは病気がきっかけでした。
線維筋痛症という非常に体の痛む病気にかかり、一時期は寝たきりになっていました。
しかし、座っていても座面が痛い。寝ていても体重で布団と接する面が痛い。
歩いても足が痛い。でも、動けないまま筋力が落ちていって歩けなくなったら、治療自体できなくなります。
必死に歩く訓練を始めました。
その辺りの詳しい話は、
10分歩くところから始めた
に詳しく書いています。



病気以上に困ったことがありました。
いろいろな人に「じっくり、ゆっくりやりましょう」と言われたのですが
当時の私は苦し過ぎて死にたくてたまらなくなっていたのです。
それで、リハビリ散歩中に植物に触ったりして気を紛らわしていたのですが(
手のひらで何かを触っていると少しは紛れました。スマホやパソコン、筆記用具のように指先で触れるものだとダメでした)、自宅に帰えると、紛れていた爆発するような耐え難い痛みが戻ってきます。
それで、近所の園芸店で、マンリョウという植物を買ってきたのです。
マンリョウは赤いパチンコ玉くらいの実がたくさんつく木で、12月ごろに園芸店に売っていることがあります。
鉢植えのそれを買ってきて、窓辺に置いておきました。
真っ赤な実は、見ているだけでもエネルギーをもらえるような気がしましたし、ベッドから手を伸ばして、その葉や実を触って、痛みを紛らわしていました。

リハビリというのは続けるのが大変です。
それで、別のモチベーションの意味も込める意味もあって、散歩中に見つけた植物をスマホで撮影するようになりました。
そして、良いタイミングで、SNSで植物の写真を提示すると、名前を教えてくれるコミュニティを見つけて、そこで、いろいろな人に植物の名前を教えてもらいました。
それが、植物に関心を抱くきっかけになりました。

リハビリは歩くこと以外にも、やっていたことがあって、それは「話す」ということのリハビリでした。
私の場合、線維筋痛症になったとき、不眠での疲労が酷かったのと、痛みと緊張が悪循環してたからなのだと思うのですが、認知力全般が低下して、会話が結構きつくなっていました。

「呂律が回らない」とか「トンチンカンなことを言う」とかではないのです。
しかし、声も出しにくいし、相手と話そうとするのですが、頭が回らない。
そうすると、業務連絡みたいなことしか言えません。雑談もできなければ、相手と意見が違っても、折り合えるよう「調整する」ということができず、我慢して相手の言い分を飲み込むしかない状態に。

これは、話せてはいるのかもしれないですが、非常にしんどい状態でした。
それで、リハビリで朗読を始めて、趣味で声の演劇をやっている人たちのコミュニティーとつながって、活動を始めました。

そんな中で「植物と話せたらどんな会話になるだろう」と思ったのがきっかけで、作り始めました。

最初は、自分だけでやっていたのですが、自分だけでは、様々なキャラクターを演技で作る出すことはできません。
それで、古い言い回しですが、清水の舞台から飛び降りる覚悟で、ネット上で声の演劇をやっている方に、声をかけて、ボイスドラマを作るようになったのです。

初心者で、台本・ストーリー・演出技術・ディレクションなどなど、拙いことばかりだったと思うのですが、本当に、いろいろな方に親切に触れました。

声の演劇や音声配信のコミュニティの方には、本当に感謝しております。

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