
(22)ツワブキ
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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ツワブキ
キク科ツワブキ属
海岸付近に自生していることが多いが、冬に美しい花を咲かせるため
庭園に植えられることもまた多い植物である。
若い葉は3月から6月ごろ食べられる。
ただし、強烈なアクと毒性を持つため、そのままでは食べられず
アク抜きの処理を行って安全なものを調理して食べる。
江戸時代
意外に思われるかもしれれないが、武士と園芸は、深い関わりがあった。
武士の精神修養を目的として諸藩の大名がこれを育てることを奨励した。
武士たちは奨励元の大名のように
優雅に庭園を造る者もいたが
下級武士だと収入が少なく、家計の足しにするために野菜作りに励んでいた者も多く、
どのくらいかというと江戸城の中で、菜園を作ることを禁じる命令が出されるほどであった。
また、跡取りではない武家の息子たちは、肩身の狭い生活を送っていたので、もてあました時間を使い、趣味と実益を兼ねて、市場価値の高い植物を熱心に栽培する者も現れる。その結果、園芸に励む武士が増えていったのだ。
谷七左衛門(たに しちざえもん)という武士は、変化朝顔(へんげあさがお)という珍しい朝顔をたくさん作りブームを作ったことで、名前を残している。
話を戻すが、ツワブキは町人たちにも拡がり
さらには愛好家により品種改良も数多くされてきた古典園芸植物でもある。
ナレーション台本化協力 人外薙魔様
Special Thanks!
参考文献
武士のガーデニング
武士と変化朝顔