(47)ガジュマル
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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ガジュマル
熱帯や亜熱帯に分布していて
気根と呼ばれる根のような物が地上部から伸び、成長すると木の幹のようになる。
なぜ、このような名前なのかは、はっきりわかっていないのだが、
一説によると
気根が様々なものに絡みつくことがあり
「絡まる」が訛ったのが名前の由来ではないかとされている。
気根は
地下に伸び支柱根と呼ばれる
樹木を安定させる根となる。
粘液状のものを出しながら横の方向にも様々な物に貼り付き絡みつき成長していく。
その力はコンクリートを隙間から割るほどで
絡まれ締め付けられた別の樹木が枯れる事もあり
「絞め殺しの木」の異名を持つ。
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カンボジアのタ・プローム遺跡の石造りの建物を
巨大なガジュマルが侵食している様子は異様かつ神秘的な光景である 。
この遺跡は 映画「トゥームレイダー」の撮影が行われたことでも有名。
沖縄ではガジュマルの古木にはキジムナーという妖怪が宿るという伝説がある。
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絞めつけるという不穏な内容ばかり書いたが、
とにかく生命力が強く独特な形になるので
多幸の象徴の木としても知られているのだ。
ナレーション台本化協力 人外薙魔様 Special Thanks!