
(49)サザンカ
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このシリーズは散歩中に見た300種くらいの植物を紹介していくシリーズです。
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サザンカ
サザンカの名前の漢字表記は「山茶花」(やま・はな・ちゃ)と書くが、中国語でツバキ類一般を指す「山茶」(やまとちゃと書いて、シャンチャー)という言葉に由来し
サザンカの名は山茶花の本来の読みである「サンサカ」が訛ったものといわれる。
ツバキと共に、庭木として人気が高い。
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冬の季語にされるなど、サザンカには寒さに強いイメージがあるが、開花時期に寒気にさらされると花が落ちること、四国・九州といった暖かい地域が北限である事などから、原種のサザンカは特に寒さに強いわけでは無い。
品種改良された園芸種には寒さに強く、真冬でも花を咲かせる品種も少なくないが。
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サザンカもツバキも、ヨーロッパ、イギリス、アメリカで愛好され 多くの園芸品種が作出され、現在も多くの品種が作り出されている。
ちなみに多くの言語でもサザンカと呼ばれている 。
種子は大きくツバキと同じように油が採れる
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17世紀末に、ツバキが西洋ヨーロッパで園芸植物として紹介されて
『椿姫』という とても有名な作品が書かれたくらいなので
色形が似ているサザンカも
西洋の人に愛されたのかと推測。
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筆者が散歩する範囲では、サザンカしかないのだが、
サザンカはツバキと違って
剪定に耐えるので樹形を整えやすい。
それで、広い敷地ではない個人宅が多いこの地域では、生け垣にサザンカを植えている人が多いのかもしれない。