僕の妻がくれた4キログラム。
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妻はマシンガンだ。
語弊がありまくりな表現だけど、訂正する気はない。もしこのnoteを見られて、妻に怒られたら、すぐ訂正するし詫びる。そりゃあもう鬼の速さで謝罪する。
「謝罪の呼吸、壱ノ型!」
って感じですべての呼吸を、カラダ中の細胞を、全集中させて謝罪する。ちなみに、鬼の速さとは言ったけど、妻のことを鬼とは言っていない。
僕が言っているのは、妻がマシンガンってことだ。
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妻の肩書を考えてみた。
マシンガントークの子。
マシンガントーカー。
マシンガンレディー。
こんな肩書はいくらでも思いつく。
妻は在宅勤務のことが多い。午前中にリモート会議などはあるけど、1日誰とも話さない日が多い。だから仕事を終えて僕が帰宅すると、もうずっと喋っている。
マシンガンの一発の銃声を「ダ」とすると、「ダ×10000」くらいの銃声がするくらい喋る。大統領選挙に出たら当選すると思うし、徹子の部屋に出たら徹子さんを凌ぐと思う。でも、話す内容がけっこう面白くて僕はいつも笑う。
シンバルを叩く猿みたいな感じで笑う。
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銃弾が切れた妻は料理をするか、漫画を読む。
料理のレパートリーは豊富だし、漫画はジャンルを問わず読んでいる。料理noteか漫画レビューnoteでもやれば、すぐに人気が出そうな気がする。ただ、本人曰はく言語化するのは苦手だからnoteはやらないらしい。
いや、どの口が言っているのかちょっとよくわからない。
いつも僕に向けるあのマシンガンはなんだっていうんだ。
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妻に毎日3食作ってもらっている。朝食、昼のお弁当、夜食。
独り暮らしのころは、常にコンビニ弁当かスーパーの惣菜を食べていた。それを思うと、ご飯を準備してもらえるだけで嬉しい。
健康診断が終わって気づいたが、妻と同棲をし、籍を入れてから4キログラム太っていた。メタボになるのは嫌だけど、今はちょっとだけそれが嬉しかったりする。
妻がくれるどのプレゼントよりも、妻がくれた4キログラムが一番嬉しい。
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今日もこれから家に帰る。ドアを開けた瞬間、僕は銃口を向けられるだろう。そして、妻は鬼の速さで話し始めるんだろう。
「案山子の呼吸、参ノ型!」
って感じで案山子みたいに黙って話を聞こうかな。でも、結局僕はシンバルを叩く猿みたいに笑ってしまうんだろうな。ちなみに、鬼の速さとは言ったけど、妻のことを鬼とは言っていない。
大事なことなので、さっきのと合わせて2回言っておく。
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