夢を持たなくても働ける!? 新卒の就職活動
「あなたは、どんな会社で働きたいですか?」
残業が少ない会社が良いよね。
お給料が良くないと働く意欲が湧かないよ。
丸の内のオフィスで働きたい。
会社を選ぶ基準は人それぞれだと思います。
私は飲食店でアルバイトはしていましたが、
新卒の就職活動を始める時、働く自分がイメージ出来ませんでした。
自分が何を求めているのか?何が出来るのか?
学校の就職課から「コネがある人は是非使って下さい」
そんな事を言われるほど就職難の時代でした。
残念ながら我が家にコネを持つ人はいなかったので、自力で内定を取るしかありません。
始めの1歩
今の様な「インターンシップ」や「エントリーシート」は無かったので、求人票を見て資料請求をする事が始めの1歩でした。
「家から通える会社」「営業以外」
この2つを条件に、職種を限定しない事にしました。
何となく第一希望は事務職でしたが、販売員を募集していた百貨店や本屋にも資料請求をしました。
何をしたいか分からないなら、手当たり次第にやってみる
考えても分からないなら、とにかく動いてみるしかありません。
「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」……かもしれない。
当たると信じるしかありません。
私は手当たり次第、100社近く資料請求のハガキを出しました。
それでも会社説明会まで進めた会社は、ほんのわずかです。
出来るか分からない、自信がないと応募を迷っているなら、迷う必要はありません。
本当に出来そうにないならば、相手から落としてくれます。
新卒の場合は仕事の実績が無いので、会社側は青田買いをするわけです。
入社出来たならば、育てて貰えば良いのです。
やりたい仕事か分からない場合も、気になる部分があったならば応募する事を勧めます。
就職活動をしていく内に、おぼろげながら進みたい方向が分かってくるかもしれません。
この会社で働きたい!と思っても、初めての入社試験・面接で実力を発揮出来る人は少ないと思います。
何事も勉強・練習だと思って経験しておく事は大切です。
真偽は定かでないジンクスについて
就職活動をしていると、本当かー?と疑いつつも気になる、そんなジンクス話を耳にするかもしれません。
私の時は「履歴書の写真を伊勢丹の写真館で撮ると、受かるらしい」
というのがありました。
真偽のほどは分かりませんが、私も利用させて頂きました。
ジンクスについてはその人の性格にもよりますが、私は試してみるのも有りだと思っています。
嘘か本当かは、問題ではありません。
ジンクス通りにする事で、わずかでも安心が買えるなら安い物だと思いませんか?
根拠に乏しい行いは無意味だと思う人には効果が無いので、何でも試してみれば良いとは言えません。
ただ、ジンクスには大切な事が含まれている場合もあると思うのです。
前述の写真で言えば、目が半開きになっているスピード写真で出す履歴書と、修整された写真で出す履歴書とでは、相手に与える印象が変わってきます。
履歴書は万年筆で書くと良いらしい、と聞いた事があります。
万年筆は書き慣れていないと難しく、書く事がゆっくりになります。
1文字1文字を丁寧に、読みやすい文字で書く事が大切だという意味が含まれているのではないでしょうか?
方向転換
夏を過ぎて秋になっても、内定ゼロ。
求人数も減ってきます。
就職難のおかげで内定ゼロの人も多く、肩身の狭い思いをする事なく過ごしていました。
それでも内心は焦りだらけです。
そんな時に就職課で見つけたのが学校推薦で来ていた、私が内定を頂く事になる会社です。
学校推薦は選ばれるのが大変だと聞いていたのでダメ元でしたが、申込みをしました。
「推薦するなら筆記は受かる人でないとね。あなたはもう少しで特待生だったよ。まだ募集は締めてないけど、大丈夫じゃない?」
聞いてないよ!もっと早く教えてよ。
私の学校は、1年生の時の成績で特待生が決まり、成績順位によっては授業料が免除になったりするので、本人が知る所となります。
特待生以外は「優」「良」などの成績表は渡されますが、順位までは分かりません。
無事に推薦を頂き、入社試験を受ける事になりました。
普通の入社試験と違って応募者が少ないので受かる確率が上がります。
最後のチャンスだと思いました。
これまでも自分なりに努力をしてきましたが、結果が出ませんでした。
そこで努力の方向転換をする事にしたのです。
恥ずかしがって、面接模擬テストを受けてきませんでしたが、勧められるまま受けてみる事にしました。
結果は内定を得る事が出来たわけで、就職課のアドバイスは必要だったのだと思います。
大人になるほど「努力すれば報われる」事ばかりではないと知ります。
上手くいかない時は、第三者のアドバイスが必要だと実感しました。
初めての就職活動は、想像以上に努力が必要で大変でした。
内定が貰えない期間が長いと、自分を否定された気分にもなります。
そんな時の心の支えになってくれたのが、愛猫です。
次は、猫愛を叫びたいと思っています。