文学フリマ出品♪「おじいちゃんけんきゅう」への思い
文学フリマ東京39(12月1日)まであと10日を切りました!
私が参加するグループ「イラストレーター倶楽部」では私を含め9名のZINEや絵本を販売します♪
ブースはD49.50です。
私が出品するのは絵本「おじいちゃんけんきゅう」。
これは絵と文両方を私自身で手がけた初めての作品です。
今年1月に発表しましたが、文学フリマは初参加なので新刊です♪
絵本を作るきっかけ
今までは私、おはなしが考えられないので絵本はムリ!と思っていました。
でも絵本には興味があり、文を書いてくれる美佳さん(私も本名の漢字は同じ美佳なんですよ)と出会って、
ぬり絵絵本としてこれまでに1年に1冊、計4冊発表しています。
そう、以前は絵も線画のみで彩色はしていませんでした。
5年めに都合で美佳さんと組むのを休む、ということになって、さぁ困った。
1年に1冊というのは、八王子cafe rin さんでの手づくり絵本展への参加に合わせて発表していたためでした。
私、このイベントが大好きで、参加し始める前からお客さんとして行っていました。
なので、やっとこのイベントに出られるようになってとても嬉しかったのです。
ここでひとりになったからといって、参加を諦めたくないなーと強く思いました。
眠れない夜が助けてくれた
そこで、おはなし作りを自分でがんばってみよう!と決心します。
なにかとっかかりはないものか、と思い出した時、1年前に1日だけなかなか眠れなかった夜のことにたどりつきました。
私、寝つきはいい方で短ければ3秒で寝落ちします。
なのに全く眠れない日がありました。
こりゃ、珍しい!とベッドの中であれこれ妄想したことを何の気なくノートにメモっておいたのでした。
そのノートを探し出し見てみると、龍をテーマにしたお話のタネがちらほら。
その中で「龍のうろこ」についてのメモがビビッときたのです。
龍については以前から好きで、絵も描き出したこともあって、これならなんとかなるのでは?と希望を持ちました。
1年前の私、寝れなくてよかったよ!
初めての絵本制作
タネはあったものの、そこからひとつのおはなしにするのは時間がかかりました。
作ったことがないものを作るって、ホント試行錯誤ですね。
今までと同じくコピー用紙で仮本を作っておはなしを当てはめていくというやり方で進めたものの…。
絵本は32ページのものが多いということで今回もそうしようと思ったのですが、なかなかこれが、入りきらない!
元々はおじいちゃんの若い頃のおはなしだけで絵本にするつもりだったのが、主人公をおじいちゃんから孫のボクに変更。
身近なおじいちゃんの知らなかった話を聞く、おはなしにしようと決めました。
入れたい文を1文ずつ付箋に書いて、仮本に貼っては入れ替え、削って削ってようやく32ページにまとまりました。
絵はまず描きたかった見開きの絵を2枚描いて、前後を埋めるようにしていきました。
「おじいちゃんけんきゅう」
おはなしはここから始まります。
主人公の子猫「ボク」は夏休みにおばあちゃんちに泊まりに来ていて、裏の森で龍のうろこを見つけます。
「おじいちゃんけんきゅう」なのにおばあちゃんち?と思われた方もいらっしゃるかしら。
ボクのおじいちゃんは数年前に亡くなっていて今はおばあちゃんだけなのです。
この絵本は大人の方に読んでいただきたい1冊です。
おじいちゃんの部屋は今でもきちんと片付いていて、カレンダーや電気の笠などに昭和の雰囲気が漂います。
この部屋は私の実家を思い出しながら描きました。
また、ボクが取り組む夏休みの自由研究も、私は小学生当時、大変な思いをしてやった宿題でした。
おじいちゃんと龍の友情についても、絵本をお手に取って確かめていただければと思います。
見開き2ページで語られた思い出話、本当はこれだけで1冊の絵本ができるボリュームでした。
どうして主人公をボクにしたか、というと、絵本をシリーズ化してボクの成長物語にしたい、と考えたからなのです。
そのはじまりがこの「おじいちゃんけんきゅう」です。
なので、ボクのおはなしはこれからも続きます。
2冊めの絵本は現在制作中で、来年1月の八王子cafe rin さんでの手づくり絵本展に出展予定です。
来年5月の文学フリマ東京40へはまだ未定ですが、出店できたらいいなーと思っています。
12月1日の文学フリマ東京39で多くの方にブースにお立ち寄りいただければと思います。
見本がありますので、ちらっとでも見ていただけると嬉しいです♪
12時30分から15時30分はブースにおりますので、猫好きさん龍好きさんはお喋りしにいらしてくださいね。
D49.50「イラストレーター倶楽部」でお待ちしています!