13 ターンアウトを身体が理解する方法
こんにちは! ネコのあられです。
ターンアウトの為のエクササイズは色々とありますよね。
でも、股関節がしっかりと開くようになったのに、いざ、センターで動こうとしたら、脚が開かないとか、5番に入れない、という事はありませんか?
多分、考え方をリセットすると、ターンアウトって、頑張らなくても自然に導かれると思うんですよ。
では、早速、始めますね。
バーレッスンを始める時って、まず背中をセットして、脚を中心から開いて立ちませんか?
今日は、ちょっと違った方法で5番に誘導しますね。
まず、バーを正面にして、両手を置いて6番のパラレルで立ちます。
そこから、左足が後の5番になるように、背中と右足を横に回転させて行きます。
つまり、左足だけはそのまま変えないで、両脇と右足を開き、左足に向かってスライドさせていくのです。
左足の上に、背中がしっかりと乗る位置まで、向きを変えて下さいね。
そうすると、股関節がクルッと動くのが分かりますか?
いつもより脚が開きやすくないですか?
これは、脚だけで開くのではなくて、「反対側の脇と股関節」から開くことを誘導しているからなのです。
バレエでは何故ターンアウトが必要なのかと言うと、足元を横に置いた方が、背中を乗せることができるからだとあられは思うのです。
今回誘導したこの方法は、軸足が動かないようにしておいて、軸足の股関節から身体を切り離して方向を変えました。
つまり右足を開きたい時は、右足だけで開くのではなく、左側の身体の筋肉も使って開くということです。
片方の脚だけでターンアウトを考えるよりも、股関節の可動域は大きくなっているはずです。
この方法から5番に立つと、横向きになった後足の上に、背中がしっかりと乗っていませんか?
「腸腰筋」を引き上げると、前になる右足もピタッと左足に揃えるように、引き寄せてくることも可能だと思います。
更に確認ですが、この時、脚の形は開いていますが、内側に集めようとする内巻きの筋肉が働いていることが分かりますか?
そうなのです。
ターンアウトは、脚の形は外に開くけれど、内側に集める筋肉も必要なのです。
例えば、「グリッサード」だとすると、始めに出す足は外側に筋肉を引っ張りますが、着地の5番のプリエに入る為には、先に着地した足に対して身体と脚を引き寄せなければいけません。
つまり、内側に集める筋肉が必要になります。
開いた足元の上に、背中がしっかりと乗ると、スクウェアが適切な角度を取ることも分かりますよね。
移動のパのプリエに着地する時には、初めに説明した足元の上に背中を乗せていくターンアウトの感覚を使わないと、5番に入れないとか、プリエが固いなどの原因となります。
内巻きの筋肉については、「教室6」でも説明していますので、よろしければ、そちらも参考にして下さいね。
バレエは、脚を開いて使うので、特殊で難しい動きだと、よく言われますが、身体の摂理に従った、とても考えられた動きだと思います。
今回のような方法で5番に立つと、180度開脚が出来なくても、ターンアウトができると思います。
1番に立った時、せいぜい90度位しか開けなくても充分なのです。
何故かと言うと、脚だけで開こうとするのではなく、脇や背中を使ってターンアウトを作っているからなのです。
片方の脚だけでターンアウトを考えるのではなく、反対側の脇からターンアウトをしようと考えると股関節の可動域も大きくなり、また体軸も強くなるはずです。
多分、これを読んで下さってくれる方は、大人の方だと思うので、普段、
沢山レッスンに通うことは無理だと思うのです。
ましてや、家で毎日、ストレッチや筋トレをすることも難しいと思うのです。
でも、身体の中を感じる力、つま「内観力」を普段から育てておくと、レッスンにも、すぐ入りやすいかと思います。
あられの「教室1」から「教室10」までは、内観力を育てる為の基本となるようなことを書きました。
なんとか10回で収めようと思ったので、1回ずつが、かなり長くなってしまいましたが(*´з`)
しかも、超マニアックなので、最後まで読み進むのが難しいかと思います・・・(*´Д`) ・・・・
「No.11」からは、その基本にプラスして行く情報を乗せていこうと思っています。
かなりマニアックなことばかり書くので、理解するのが難しいかと思いますが、頭の発想を変えたら、今まで出来なかった事が、やりやすくなったということも、あるかもしれません。
よろしければ、時間のある時に、お付き合い下さいね。
じゃぁ、今日はここまで。
またお会いしましょうね。
バイバ~イ♪