12 ネコと人間の運動ベクトルの違い
こんにちは! ネコのあられです。
この間、人が階段を上がる姿を見ていて、そっか!と思ったのは、ネコと人間の動きのベクトルが違うんだということ。
大抵の人は、下の図のように足のベクトルを使っていませんか?
あられたち、ネコは、逆のベクトルを使っているの。
この違いわかりますか?
階段を上る時に、「うんしょ・うんしょ」 と下へ向かってエネルギーを使わないのです。
ネコは、どんな動きの時にも、<足裏から上へのベクトル> そして <手を身体の中に引き込むベクトル> が働いているんです。
ちょっとした意識の違いなんだけど、これって、身体が感じる重さも、運動能力的にも、スゴイ違うの。
「教室1」で、お話した「あられのリボン」を憶えていますか?
つまり、この身体の使い方なんです。
バレエの時、このベクトルを働かせておくと、とても身体が軽いんですよ。
床から自分を押し上げるエネルギーが感じられるのです。
そして、アームスを外に向かって伸ばす時にも、同時に身体の中心に集める力を持っていると、動きがしなやかなるし、回転力もUPします。
感覚がイメージできない方は、
手と足を床や壁に置いて、押しながら同時に自分の身体に向かって押し返してみて下さい。
この押し返すベクトルが運動能力を上げるベクトルになります。
4本足の動物は、常に、このベクトルが身体の中に入っているので、素早い動きや高いジャンプが出来るんですよ。
でも、人間は2本足で立ってしまったので、手や足を外へ外へと向かうベクトルで使うようになり、この運動ベクトルを失った人が多くなったんじゃないかなぁ?と思いました。
まずは、階段を上がる時に、試してみて下さいね。
足音が軽くなると思いますよ。
バレエのレッスンに行けない時にも、日常でこの意識を育てていると、バレエの時に、とっても役立つと思います。
色々なパでのプリエの時、トンベ~やジャンプで着地した時、ピケで立つ時など、つまり、どんな時にも、下から受け止めてくれるエネルギーを感じていると、身体がとても軽いんです。
重力が味方してくれると思うので、意識してみて下さいね。
じゃあ、今日はここまで。
また、お会いしましょうね~♪