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冬のゆめ
こんばんは、ねこです。
朝晩がとても寒くなってきましたね、午後3時を過ぎたらもう日は落ち始めていて、世界が夕暮れの色に染まりはじめて。いよいよ冬が近づいてきた気がします。
この間、用事まですこし時間があったので、いつもよりすこし先の駅まで散歩していました。あまり街を歩くことも少なくなってきて、電車に並ぶ顔や車窓、画面の先の景色ばかりを見ていたので、たまに歩く道はとても新鮮に思います。
うすいコートを羽織る人、マフラーに顔を埋める人、道ゆく人も景色と同様に、冬の様相を呈してきました。
街にあるケーキ屋さんを覗けば、ショーケースに立ち並ぶケーキたちはすこしやる気に満ちてきたような顔をして、いよいよ来るクリスマスに備えているようでした。
お店の前では、おそらくご家族で経営されているのでしょう、お母さんと男の子が二人でクリスマスの飾り付けをしていました。ツリーを出したり、ガラスにクリスマスの飾りをぺたぺたと貼っていたり。
わたしはそれがあまりにも美しい冬の夢のようで、つんとした空気の中、すこし泣いてしまいそうなくらいに、冬の訪れをうれしく思ったのです。
寒いのは苦手ですが、吸い込んだ冬の空気も、いつもより澄んだ星空も、きらめく街の木々も、寒いねと言いながら繋ぐ手のことも、全てがまぶしく、愛おしく思います。
イルミネーションの灯る街は、まるで魔法がかかった街みたいにきらきらしていて、わたしはその世界に行くことを毎年の楽しみにしています。
ついこの間、すみっコぐらしの映画を観ました。
青い月夜の夜、みんなが暮らす街へ魔法使いたちが降りてきて、魔法をつかって煌びやかな街にしたり、スイーツがたくさんのパーティーを開いたり、冬の夢が詰まっているみたいな映画でした。
魔法がうまくつかえない魔法使いのコが、たくさんの失敗をしながらも、みんなのゆめを叶えようとして、そうして“ゆめってなんだろう?”と考えながらがんばる姿がすごく健気で…うぅ…となってしまいます。
きらきらひかる星みたいなねがいごとは、たとえ叶わなかったとしても、あなたが光るためのかけらかもしれない。
どれだけ失敗してもうまく行かなくても、頑張ったあなたの光はいつかきっと輝くよと、やわらかく触れるように伝えてくれるようなお話と、やさしいすみっコたちがとてもかわいくて愛おしい作品でした。
もしよかったら、すこしのわくわくとやさしさがほしくなった時に観てみてくださいね。おすすめします。
では、今日のエッセイはこの辺りで。
ごはんをもりもり食べてあったかくしてくださいね。今日も明日もいい日であることを願っています。