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やさしさの空気を纏って
こんばんは、ねこです。
今日は12月24日、サンタさんが真夜中に来るすこし手前のクリスマスイブです。子どもの頃はクリスマスよりもイブの方がワクワクして、楽しかったことを覚えています。
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。大切な人と一緒に過ごしている人もいれば、お仕事が大変な人もいるでしょう、一人でゆっくりしている人も。みんなえらくていいこなので、ごほうびに自分へのプレゼントをあげてくださいね。クリスマスを口実に、普段は買わないものも買っちゃいましょう。
子どもには子どもの楽しみがあって、大人になってからできる楽しみもありますから。そんな楽しみを増やしていきましょう。
あなたにとって大切な人のサンタクロースにだって、あなたのサンタクロースにだってなれる日です。いい日になりますように、ずっと祈っています。
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さて、今日は最近考えているやさしさについて、エッセイにしていきたいなと思います。
やさしい人でありたいとは常々思っているのですが、やさしさのかたちっていろいろあります。そのことについてはいつも書いていますが、今日は身に纏う優しさについて話したいなと思います。
例えば、誰かと話すとき、それがまだあまり仲が深まっていないとき。わたしが大好きで尊敬している人たちはみんな、あなたが何を話したとしても、たとえそれを上手く話せなかったとしても、それでいいんだよ、全部ちゃんと聞いているよ、という空気を纏っている気がします。
そうして何を話しても大丈夫なんだ、という安心感をくれる人たちを見ていて、わたしもそうありたいと思っています。人と話すことが怖くなってしまった人に、わたしがもらったようにそんな優しさを手渡したい。
展示をしたりすると、見に来てくださった方とはじめてお話しすることがありますが、緊張していた顔がだんだんとやわらいで、ゆっくり自分の話をしはじめてくれるとすごくうれしくなります。やわらかいところを、すこし見せても大丈夫かな、なんて思ってもらえたような気がして。
会いに来てくれる人や、画面越しに話しかけてくれる人、今近くにいる人たちは、みんなどこか心にやわらかい部分を抱えていて、それを大事にやさしく抱きしめている。きっと誰かに棘を刺されないように。
そんな空気を感じると同時に、その人たちには出会った瞬間に分かるほど、扉を開けてすぐにわたしに会いに来てくれた人だと分かるほど、やさしくてやわらかい空気を纏っています。それはSNSでも同じように。
「あぁ、この人なら大丈夫だ」と思うこと、思ってもらえること、その空気のこと、それらすべてがひとつの優しさのかたち。
そして最近、話していないときの安心感のことを考えていました。人と一緒にいるとよく、なにか話した方がいいのかな、とか考えてしまうのですが、一緒にいて安心する人はそれがない気がして。
もしかしたら、話していない時に目に映るやさしさこそ、その人のほんとうのやさしさかもしれない。何も話さなくてもここにいていいよ、好きなことをして、飲みものを飲んだり、おいしいものを食べたり、話さずにそうしていても安心できる人。
そんな優しさのかたちを、わたしも誰かに手渡すことができるように、まあるくやわらかな気持ちでいたいです。いろんなかたちを、その人のもっているかたちにあうように、たくさんもっていられたら。
では、今日のエッセイはこのあたりで。年末に近づいて忙しないと思いますが、ゆっくりお風呂に浸かってあたためてあげてください。風邪をひきませんように。
最後に、先日書いた詩を乗せておきます。
いつかあなたに、やさしさが届きますように。
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メリークリスマス。よい夜を。