【制作裏話】長尾早苗『フレア』(七月堂)出版して2年になりました!
こんにちは。長尾早苗です。
7/31、ものすごい勢いで忘れていたのですが、2022年に第二詩集『フレア』を七月堂から出版して2年になりました。
29歳ってそんなもの
とにかく体力はあった……。
そして、その頃起こる不調すべてが「子どもをいつか産まなければいけないのではないか」
というプレッシャーから来ていました。
今思えば、迷って悩んで、体力はあったのだから、選択肢の一つとして「子どもを産む」というものがあっただけで、今はそんなにこだわらなくていいんじゃないの? と思っています。
女性には結婚する・結婚しない・仕事を持つ・仕事を持たない・子どもを持つ・子どもを持たない・スキルアップする・スキルアップしない、という8通り以上の生き方ができるわけです。
そんな、サーティーワンのアイスも選べないのに、わたしがその中の一つを選べなくて当然!
と今振り返って思います。
波や嵐のようにやってくる不調も、全部受け止めようと思った20代の記念の詩集です。
アラサーという大問題ふたたび
この詩集を編んでいるあいだ、友人にとても救われていました。
参考にしたのは主にSNSでの友人たちの発信です。
母親になった子、結婚したけどコロナの時代になってアメリカで暮らしている子、仕事をばりばり続けている子、など、わたしの周りには数多くの女性がいました。
また、女性だけではなくて男性たちも、もっと悩みは抱えているだろうなという思いがあり、
「アラサー」という視点からものごとを見て、そのひとりひとりに自分がなって書いた詩集でもあります。
自分のことは一通り『聖者の行進』でしてしまったので、他のひとになりたかった。
ものすごい怒りとものすごい許し
とにかく毎日具合が悪くて、コロナの漠然とした不安もあり、妊娠・出産という選択肢を選ぶのかの不安もあり、ものすごくあの頃は不安定で、怒っていました。
それでも、いったん詩集としてまとめてみたら、だいぶ生きやすくなった。この詩集を一生かけて売ってみたい。そう思って、文学フリマ大阪遠征から始まり、「長尾早苗」というイベント書店が文学フリマ・ポエケットで広げられることとなりました。
わたしのことを会う前から知っているよと言ってくださる方、わざわざ会いに来てくださる方、わたしの目の前で感想を言ってくださる方、本当にありがとうございます。
あれから2年がたって、自分なりに振り返ってみたら、いろいろと技術的にもつたない点はあるのだけど。
でも、『太陽の街』『水脈の呼び声』『暦の中を吹く風と』と1年おきくらいで詩集を出してみて、やっぱり詩集を編むのはいいことだなあと思っています。
これからもよろしくお願いします!
こちらから購入できます。
*先日お知らせした阿佐ヶ谷mogumoguにてのイベントなのですが!
わたし個人の仕事の関係と、左手のけがで人前に立つのは今はできないので、出場をお休みさせていただきます。
声をかけてくださった河野宏子さん、ほんとにすみません!
また元気な姿でお会いできるのを楽しみにしています。