新卒でベンチャーに行くのは「もったいない」のか
こんにちは!
フィードフォース新卒1年目、ソーシャルPLUSチームでマーケティングを担当している大西(ねこにし)です。
この記事はFeedforce Advent Calender 2019の12日目にあたります。ちなみに「ねこにし」というのは、本Advent Calenderの10日目を担当してくださった大西さんを「いぬにし」さんとした場合の私の通称名(?)です。
昨日の記事はEC BoosterチームのCS(カスタマーサクセス)、井形さんによる「新サービスの提供開始21ヶ月で24の導入事例を公開した理由とは」でした。
私自身内定者インターンとして事例記事の執筆に携わらせていただいたこともあるので、お客様の声に寄り添うEC Boosterチームの姿勢は本当に素敵だなと肌で感じています。
「新卒カード」という言葉について
2019年も残すところあと2週間ほど、そろそろ就活に本腰を入れ始める学生の方も多いのではないでしょうか。弊社でもつい先日、21卒向けの採用セミナーが始動しました。私は19卒なので、もう2卒も離れた年代の就活が始まるわけです。早い。
そんな就活にまつわる用語の一つ、「新卒カード」。
私がこの言葉を知ったのは就職した後なのですが、この言葉が意図する価値観に通ずるものは就活生時代にも感じていたように思います。
新卒カードとは、新卒一括採用の文化のもと、社会人経験なし(いわゆる即戦力である確率が低い状態)でも様々な企業に就職できるという新卒の強みを指す表現です。
新卒という人生一度きりのチャンス。
「せっかくなら良い企業に入りたいよね!」という文脈で使われがちです。
そんな流れの中、大学の友人に就職先を聞かれた私は答えます。
「フィードフォースっていう会社に決めてん!」
「フィ…?どういう会社なん…?」
「超ざっくり言うと東京のITベンチャーかなあ」
「えっ、新卒でいきなりベンチャーに行くの」
…就職活動を終えてから大学を卒業するまでの約1年間、こうした驚きの声をもらうことは多々ありました。
というのも、私が通っていたのは京都の某タテカン大学。誰でも名前を知っているような有名企業や中央省庁に就職する人が多数派でした。
私にもぼんやりと「教育業界の有名どころを受けようかな」と思っていた時期はありました。高校の時から国語が好きだったので、「もっと面白い国語の教材を作りたい!」と教育出版に携わることを志していたこともあります。
そんな中、「初めてだしとりあえず一回練習しておこう」と顔を出したグループディスカッション練習会で「ベンチャー企業のサービス説明や一次面談を一挙に受けられます!」という趣旨のイベントの紹介を受け、これまた「とりあえず行ってみるか」の精神でそちらにも顔を出しました。フィードフォースともその場で出会いました。
思い返してみると、びっくりするほどふわっと出会ったフィードフォース。気が付けばそこで働き始めて半年以上経っているのですから、人生とは本当にどこでどうなるか分からないものです。
新卒でベンチャーは「もったいない」?
本題に戻ります。
幸いなことに私は良き友人に恵まれており、「えっ、ベンチャーに行くの」の言葉の後には「ベンチャーってもっとガツガツした感じの人が行くイメージだったから意外!でも○○(名前)がちゃんと選んだんだからきっと大丈夫だね!頑張って!!」といった優しい言葉が続くことが多く、とてもありがたかったです。
しかし、本当にぽろっと何気なく、
「もったいなくない?」と尋ねられることもありました。
確かに、世の中には「新卒で入っておくべき企業」もたくさんあるのでしょう。
中途で入ろうとすると採用ハードルがめちゃくちゃ高かったり、そもそも中途での採用自体あまり行なっていなかったりする企業…研修体勢がしっかりしていて、優秀な先輩のもとで勉強する環境が整っている企業…あとは福利厚生が充実していてボーナスの額が高い企業なども、若いときからお金を貯めやすいという意味では新卒で入っておくべき企業と言えるのかもしれません。
私は「もったいない」選択をしてしまった…?
尋ねられた当時の私は当時の私なりに、「私はこういう観点を大事にしたくて選んだ。だからこの選択には納得感を持っているし大丈夫」と説明していました。
とはいえ、「もしかしたらいわゆる王道ルートから外れたことを後悔する日がくるのかも」という一抹の不安はあったように思います。だって、どんなに面接で探ろうとしてみても結局働いてみないと分からないことなんて山ほどあるでしょうし、面接を受けた時から入社までの間にチーム体制がガラッと変わっているなんて可能性も無いとは言いきれません。
しかし、そんな貴重な新卒カードを切って入社したフィードフォースで、私は今そのような後悔とは無縁で働くことができています。本当にありがたいです。
「フィードフォースは完璧な会社だ!他の会社は駄目だ!」というつもりでは全くありません。「こういう面では他社の方が良いな」「ここはこうしたらもっと良くなるのにな」と感じることだってもちろんあります。
ただ、それが職場や一緒に働く社員の方への愚痴となって黒い感情が積もり積もっていくことがなく、健全に解決へと動けること。そしてその結果として、職場も仕事も一緒に働く人たちも好きでい続けられることは本当に幸せで、私にとって一番譲れないポイントもそこであるという、ただそれだけの話です。
(就活の時からずっと『本心で好きだといえるサービスを、本心で好きだといえる人たちと一緒に育てたい』という話をしていました)
「もったいない」と後悔しないために
せっかくの新卒カード、有効に使って良い企業に入らないのはもったいないという意見には賛成です。
ただ、その一方で、「良い企業に入ったはずが、実際は自分に合わないことばかりで仕事に行くのもつらい…」という状況に陥る人が一定数いるのもまた事実で…。
「もったいない」を意識し過ぎて自分に合っていない選択をするのも、「もったいないことをした」と後悔するのも嫌だ!!!!という考えだった私は、「自分にとって良い企業とはどんなところか」について色々と思いを巡らせていました。(ここでの『企業』は人と制度の集合体、いわば『環境』に近いものを指します)
例えば私にとっての「良い企業」とは…
・チームで協力して成果をあげることを奨励する文化がある
・顧客に対して誠実である(不誠実な対応を強いられる恐れがない)
・理不尽な暗黙ルールがない
・個人がより効率を上げるために、働き方がある程度フレックスなものになっている(リモートワーク可、自席以外での作業可など)
・成果をあげた時はちゃんと褒めてもらえる
・ちょっとした美味しいものを食べるのを我慢しなくて良いくらいのお給料はもらえる
・残業は非推奨(だが、どうしてもしたい時にはさせてもらえる) …etc
結局のところ、私がフィードフォースを「良い企業だ」と感じるのは、私が就活中にフィードフォースに期待したことと、実際に入って働いてみた印象がずれていないからだと思います。
企業は人と制度の集合体ですし、そのそれぞれに合う合わないも人それぞれで当然です。
まずは就活中、企業の「人」と「制度」についてよく知ること。そして自分にとっての譲れないポイントや「こういう企業で働きたい」という像を明確にすること。そうすると、面接でアピールしたり確認したりする内容に必然性(話題にするべき理由)が生まれ、結果として面接官の方とのコミュニケーションも円滑になりやすく、後悔しない選択を実現することに近づけるのではないでしょうか。
さいごに
新卒カードの力が大きいのは、(少なくとも今の日本社会では)事実なのでしょう。
せっかくそんなジョーカーカードを切れるのであれば、実際にその就職先で働く自分が少しでも幸せになるように使わない方が「もったいない」と私は思います。
「とか言って、数年後大企業に転職したくなった時に後悔するんじゃないの?」
…うーん。無いとは言いきれませんが、そんなまだ見ぬ先の幸せのために今無理をして合わない場所で踏ん張るというのはちょっと性に合いませんし、まずは直近の自分を幸せにするための選択を積み重ねていけば良いのではないかなと思っています。刹那的といえば刹那的かもしれません。でも、今の自分すら幸せにできないのなら、n年後の自分を幸せにする方法なんてもっと分からないのでは…?と私は思います。
それに、過去の選択をふりかえって「あの時ああしていれば今もっと幸せだったかも…」と考えること自体が不幸の入口な気がしています。選んだことに責任を持って、じゃあその選んだ先でここからどうしていくか?を考えていける人でありたいです。
…さて、今回は普段私がフィードフォースで行なっている業務に関してほぼ触れることができませんでしたが、そちらに関しては下記の記事にてインタビューしていただいております!
もし興味を持っていただけましたら、こちらも併せてご一読いただけると幸いです。
フィードフォースアドベントカレンダー2019、明日は「認定スクラムマスター」として社内のチーム作りに八面六臂の活躍をしている冨田さん(通称えーちゃんさん)の記事です。
えーちゃんさんの「ふりかえり」活用術、人生を生きるうえで知っておくとまず間違いなくお得です!!下記のインタビュー記事もぜひご覧ください。(ちなみにインタビュアーは私です!)
それでは、明日の記事もお楽しみに!