野良猫のように生きる彼女たちはもしかしたら、私の人生だったのかもしれない。待機所、ホテル、自宅、池袋の街、風俗は、行ったことのないところだし、アングラで煌びやかな、光と陰がハッキリした場所だと憧れていたが、特別な場所ではなかった。誰にでも身近なもの。関係ないなんていうなよ。見たことある感覚、行ったことある場所だった。 生々しく映ったそれらは、些細な力加減で壊れてしまいそうだった。ほんの一言で、愛し合っているようにも見えたし、死んでしまいそうだったし、知らないうちにいなくなっ
生きてただ生きていて 踏まれ潰れた花のように にこやかに中指を なんて歌詞をかける星野源さんを好きになった。あーーーーーーーーーースキーーーー!!!!!!!ってなる感覚とは違うが、嫌味なくすんなり入ってくる彼の人間らしさとか、極めて普通な雰囲気が心地よかった。イケメンの概念が世間と彼によって作られているのも好きだった。最初からイケメンだったか。はたまた人前で歌い続けることでイケメンになったのか。彼は果たしてイケメンなのか。 出所は不明だが、女性のおかずになりたいなん
映画「ミスミソウ」を見てきた。戸田真琴さんの映画コラムを読んで気になっていた作品だった。近所の映画館に監督とプロデューサーが来てくれてトークイベントが開催される。絶好のチャンスだと思い、久しぶりに映画館へ。 中毒性のある映画の予告編は何度も見ていた。可憐な少女が華麗に刺す刺す刺す刺す刺す、真っ白な雪国に真っ赤な血が残酷に映えていたのが印象的だった。タテタカコさんの愉快なピアノの音と赤と白の狂気的なコントラストを見て聞いて、あぁ、愉快な音楽に乗せて狂気が楽しくなる、どこかで見