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仕事を変えたら幸せの形も変わった【足るを知る】


ちょうど1年前、仕事を変えた。
インスピレーションと瞬発力と勢いでアウトプットし続ける前職は楽しかった。
周りからはキラキラして見えたと思う。実際キラキラしていたとも思う。
でもなんとなくずっとやり続ける仕事ではないと心のどこかで思っていた。
そして、好きだからこそ仕事にするのが嫌になった。

誰かにシェアしたい!という思いから始めた仕事を、今度は宝物みたいに大切に扱いたくなった。
学べば学ぶほど、やればやるほど、自分が未熟者であることを思い知らされたから。
静かに集中して自分と向き合いたかった。丁寧に大切に磨きたくて、内に秘めたくなった。

そんななんとも身勝手な理由で身を隠したのがちょうど1年前。
それと入れ替わるようにご縁があったのが、文章を書く仕事。

2〜3ヶ月に1回のペースで0からアイデアを生み出して形にしていた前職と違い、コツコツ毎日文章を書く仕事は新鮮だった。
毎日仕事をする時間は増えたけど、それはそれで幸せを感じる。

ちなみにこの間、経理をお願いしている人とミーティングをしたときに過去の年収と比較した表を見せてもらったけど、キラキラしていた頃より半分に減っていた。
でもがっかりする気持ちは少しもなくて、
「えー!私こんなに頑張ってたんだ!」
と、誇らしい気持ちになった。

確かに、キラキラと撒き散らしていたオーラと手元に入ってくるお金は半分に減ってしまった。

でも今の私は、はるかに幸せなのだ。

幸せにもいろんな形があると言われているが、幸せかどうかは自分が決めるということに例外はないだろう。
それでいうと今の私の幸せの形は『足るを知る(知足)』にある気がする。

なんとなく、ちょうどいいのだ。

諦めたわけではない。手を抜いてるわけでもない。
ただなんとなく、ちょうどいいと感じるのだ。
私の手の平にのるほどの大きさで大切に大切に愛でられる、それくらいの幸せ。
足りないなんてことはない。むしろ十分すぎる。
手の隙間からこぼれたり見落としたりすることがないのだから。

『足るを知る(知足)』
ヨガでは『サントーシャ』と呼ばれる教え。
いまあるものに目を向ける。そして感謝して満足する。

少し背伸びをしてキラキラするのも悪くない。人生、気張らなきゃいけない時もあるんだと思う。

でも、私は『サントーシャ』を忘れずにいたい。
この1年はまさしく『サントーシャ』の日々だった。
この先踏ん張らなきゃいけないときがきても、私には『サントーシャ』のしあわせの形があると思い出し続けたい。


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