
HOWTO『行き止まりの迷路突破!』
にほんブログ村「シンプルライフ」カテゴリーで、ブログを書いてる『なぜ猫』です。猫好きのアラフィフ主婦が、母の認知症をきっかけに始めてもうすぐ2年。母と父の事、娘の不登校の事、飼っている猫の事、片付けや断捨離の事など、妄想多めで書いてきました。
そんな妄想ブログから一つをリライトして、紹介させて頂きます。
↓
今朝も、夫と長男は仲良く(?)出勤しました。
同じ会社に勤めています。
正確には「同じ会社」では無いんですが、まぁ似たような物です。
コロナ以前は、電車通勤でしたが、
コロナが流行り出してからは、マイカー通勤を推奨され、
ここ半年ほど息子が運転して、2人で出かけます。
息子は今、契約社員。
今度、正社員になる面接があるそうで、
夫といろいろ話していました。
「面接の練習、自分で何言ってっか、訳分からんくなった😅」
「みんな最初はそんなもんやから、面接官も慣れてるて😊」
側で聞いていて、幸せな気分になる。
少し前まで、
大学を休学して(今も休学中ですが😅)、部屋に閉じこもっていたのに。
夫が自分の会社の面接に誘っても、沈黙を守ってたのに。
きっかけは、娘が崇拝している韓流アイドルのコンサートでした。
去年、娘が友達と行く予定にしていた韓流アイドルのコンサートで、
友達が当日インフルエンザになり、
「どうしよう!キャンセル料全部取られる!」となって、
「あ!そうだ!お兄、誘ってみよ!」と、
親なら『腫れ物に触る』ように接する息子の部屋のドアを、
ぱっかーんと開け、
「お兄ちゃん、twiceのコンサート、行くべ!!」と誘った。
「東京までの飛行機代、ホテル代、コンサート代、全部私が出すからさ!
お兄ちゃんは、いるだけでいいから。」
「あわわわわわ、本当に誘ったよ、この娘は!デリケートな問題で、
時間をかけないといけないセンシティブな事なのに・・・」
ハラハラしてる私の目の前で、
息子が何か娘に言ってる。
「・・・・・全部出してくれるの?・・・行こうかな。」
「えええ!ええ!すげえ!」
アホのパワーって、時に、『行き止まりの迷路の壁』に風穴を開ける
でっかいドリルになる事を、娘に教えてもらいました。
中学の時、『起立性調節障害』と言う病気から学校へ行けなくなった娘。カタツムリのように布団に潜り込んで、
体と心の痛みに耐えていた。
その後、通信制高校に通いながら、バイトを始め、韓流アイドルにハマり、
徐々に、普通の生活が出来るまでになりました。
要するに『カタツムリ』生活の先輩です。
東京でのコンサートは、楽しかったようで、
それから、息子は少しずつ前向きになり、
今年の初めには、夫の会社の面接も受けて、
無事、契約社員になれたのでした。
今日も、支度の遅い夫に「置いてくよ。」とだけ言って、
とっとと、玄関を出て行きました。
夫は「あ〜!待って待って〜っ」と、
スーツのズボンのベルトを締めながら追いかける。