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【第3話】初めてのドタキャン

次のデートの約束

軽い気持ちで初デートして、一緒の時間を過ごすと
25歳の年の差も忘れてしまうほど、気が合った。
彼女もそう感じたようで、次のデートの約束は
初デートから数日後には約束をしていた。
しかも、次の週の日曜日。
午後から表参道でタルトを食べよう!

彼女は昼間は料理の仕事をしていて
週に2回程度は夜の仕事をしている。
まぁ、キャバ嬢ってやつだ。
水商売している彼女に本気になるのも怖いし
離婚に向けての裁判所通いも始まった時期だったので
気が合う友達としてで、それ以上は考えていなかった。

ただ、いくら年の差を感じないといっても
20歳以上離れている彼女と過ごす時間は刺激的でもある。
当時は、妻の浮気、別居、離婚と続き
男としては自信を無くす出来事が続いたので
彼女といると自分に少し自信を取り戻すことが出来た。

待ち合わせ

待ち合わせ場所に電車で移動していた時に
彼女からLINEでメッセージが来た。
「調子悪くて寝てる」
あれ?昼間にLINEしたら
そんな気配を感じないメッセージだったのに。

ただ、なんとなく来れそうなメッセージだったので
渋谷に移動して、一人でカフェに行ったり本屋に行ったりと
適当に時間を潰していた。
自分は、一人行動が好きな方なので、時間潰すのは
まったく苦にならないタイプだ。

結局、待ち合わせ時間から3時間ほど経過した頃に
再びLINEが来て
「ごめん、今日はやっぱし行けそうもない。」

いろいろと妄想

まぁ、いつでもまた会えるし
体調悪いのに無理されても困るので
少し渋谷をブラブラして家に帰ることにした。

ただ、あまりにも突然だったから
誰かと先約があって、長引くので断られたのか?
友達の家で横になっているようだったので
彼氏と一緒なのか?
帰りの電車の中では、いろいろと妄想はしたが
結局最後は、若い子なんだから
いろいろとあるんだろうなと思うことにした。









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