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♯12 お世話され上手になりたい!

「人に迷惑をかけたくない」という言葉を利用者さんから、よく耳にします。
いつもお互い様ですよ。次は私が助けてもらう番かもしれない。今日はお世話させて下さい。お互い様ですよ。

とあるお寺の話


あるお寺のポストカードに書かれていた言葉が、今でも心の一部として残っています。

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「人に迷惑をかけるな」という言葉を耳にします。しかし、人に迷惑をかけたり、お世話をかけたりしない生き方は容易ではありありません。

そもそも生まれた時から誰かのお世話にならなければ、生きられないいのちです。
しかしそれはお互い様です。
私も誰かからの迷惑を受けることもあります。

ですので、「迷惑をかけるな」ではなく、お互いに
「迷惑をかけないと生きられない私であった」
と知ることの方が大切です。

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私の言いたいことをすごく言語化されているなと思って、時々仏教の教えについて学んでいます。

私たちは子供から大人へと自立していく過程がある。その中で自分で立つこと、歩くことはとても大切。赤ちゃんから立って歩けるようになり、どんどんできる事が増えて、チャレンジすればできるいう自己効力感育っていく。

次に自分にはいいところもあるし、うまくいかないところもある。でもそれが自分である。自己を肯定していくこと。自己肯定感を育てていく。

良くも悪くも私は私。どうなろうと私の私はかわらないという自己肯定感が育っておらず、チャレンジできない私は、だめな私と自己否定になってしまうと、上記の迷惑をかけてごめんさいとなってしまう。

私だって、誰だって、できれば、自分一人で好きなように生活したい。誰かの手をわずらわして、相手の時間を奪って生活しているよな感じがする。

自分でやれるところまでやってみて、うまくいかないなと思った時、困った時、ちょっと手伝ってと言える関係性。
上からの関係 手伝ってあげる でもなく
下からの関係 支援させて頂く でもなく
横からの関係 はいどうぞ 語彙不足でうまく言葉がでてきませんが。
フラットな関係性 困っていたら、手を自然と差し伸べる感じ

介護をする時、される時
‘‘あきらめ‘‘ じゃなくて、‘‘まかせる‘‘ 
この人にだったら、この体をまかせてみよう
介護を受けたあとも「迷惑をかけてごめんね」 から 「うまくやっていれてありがとうね」 と言ってもらえる感じにしたい。
信頼関係とマインドセットと実践スキルのセット

「ごめんね。迷惑かけたね。」という言葉に
職員が「そんなことないよ。迷惑だなんて思ってないよ」
わるぎがなく、否定形から入る形は、いつも気になる。
人間否定の言葉がはいると、やっぱり迷惑かかっているんだな。
思ってします気がする。

否定をせずに「大丈夫」「大丈夫」肯定と安心をベースに話をするようにしています。

お世話され上手

元気な時から、少しずつ老化していく。
元気なうちから、介護が必要になる過程を見ておく必要があると思う。
見て、知っておくこと。
その過程は不安がある。
だからこそ話ができる相手がいる。仲間がいたほうがよりいい。
いざという時に、頼れる相手やサービスがあったほうがいい。

介護が必要になった時に、あきらめではなく、まかせてみる
お世話されることには、悪いことではない。迷惑をかけることでもない

ただの自然現象。受け入れて、お世話を上手に受けた方が、ポジティブに生きられるように思います。
迷惑をかけるとおもっている人は、生きる期待値が高いように思う。
生きていく期待値が低いと、生きているだけでまるもうけ

そんな風に思えない人が多いのも事実。
老後を幸せに生きるキーワードは、お世話され上手だと思っているという話でした。

子供に早く大人になりたい。
そう言ってもらえる、カッコいい大人になれるように日々精進してまいります。

一日1感謝 ありがとうございました。

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