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依存症は「快楽」ではなく「苦痛からの解放」を求めているのかもしれない
こんにちわ、ねこまねきです。
前回の記事ではドーパミンが、「快楽」の価値を下げているのでは?ということを書きました。
今回の記事はその先のお話。苦痛と安心感から依存症が始まる過程を考えてみたいと思います。
(なお今回の記事も医学知識の乏しいド素人が考えた仮説です。脳の働き等については間違っているかもしれませんが、私が無理やり納得するための仮説です。予めご了承ください。)
「快楽」の価値が下がった状態が続いてしまったらどうなる
前回はドーパミンの大量分泌によって、「快楽」の価値が下がってしまうというところまで書きました。
この状態では「不安」と釣り合うための「快楽」が多く必要でしたね。
![](https://assets.st-note.com/img/1726394513-ha3Q8S9WrcJ7NsGig2uvBfEL.png)
ギャンブルの刺激が強いことが原因で、ドーパミンがうまく情報を伝えられない状態になっていたと思います。
その上手く伝えられない原因は
料金所に例えたレセプター(受容体)の数が減ることでした。
このレセプターの数は一定の時間が経つと(刺激がなければ)元の数に戻ると言われています。
では、この数が戻らないうちに次のギャンブル刺激が来たらどうなるでしょうか?
ここで思い出してほしいのは、脳内のそれぞれの働きは決まったルールがある、ということです。
扁桃体は外からの刺激を判断して「有益」なら側坐核に要請を出す。
中脳は側坐核からの要請でドーパミンを出し、快楽が発生したら止める。
レセプター(料金所)はドーパミン車が多くなりすぎたら入り口を減らす。
前頭前野はドーパミンが情報を持ってきたときだけ「快楽」を出す
ドーパミン監視員はドーパミン車の数だけを見てストレス指示を出す
これらは順序立てているようで、実は独立して判断しています。
つまり料金所が大混雑していようが関係なし。
ドーパミンはどんどん派遣される
監視員はどんどん増えるドーパミンを見てストレス指示を出してしまいます。
その結果どうなるのか?
「快楽」の価値はますます下がり、ストレスは強くなります。
増えすぎたストレスはまた別のストレス監視員さんがチェックします。
通常ならこの監視員さんが、幸せホルモン「セロトニン」などを出すためになんとかフラットの状態に戻れるのです。
ストレスがトリガーになることが多いギャンブル依存症
では、もしこの状態で更に何か強いストレスを抱えたらどうなるでしょうか?
依存症者はお金の問題や、家庭の問題、生きづらさ、などストレスを抱えている人が多いと言われます。
ギャンブルで負けた、という事自体もストレスになるでしょう。
この強いストレスが加わったら、シーソーは一気に不安側に傾きます。
![](https://assets.st-note.com/img/1726396439-gqlWndUm0o8FC6eDHpzAS3h2.png)
脳がこの強いストレスを感じるとどうなるのか?
脳は身体を守るために、何らかの対策を取らなければなりません。
脳:おいおいおい、なんだこのストレスは。このままじゃ、身体がまいっちゃうぞ。
脳:ちょっと対策考えるからデータ持ってきて~
脳は「過去に不安を和らげた経験」というジャンルのセーブデータを検索し始めます。
このときもしギャンブルを短期間で何度も繰り返していたとしたら?
脳のセーブデータはすでに「ギャンブルは有益だ」というデータばかりに更新されてしまっています。
脳:どれどれ、どんなデータがあるんだ?
脳:ん?なんだこれ、全部ギャンブルだな。
セーブ1「ギャンブル」、
セーブ2「ギャンブル」
セーブ3「ギャンブル」
・
・
セーブ10「ギャンブル」
10個のセーブデータがあるとして全部がギャンブルだというのを想像してみてください
脳が一生懸命検索しても、ギャンブルのデータしか出てこない状態なのです。
一度記憶されてしまったセーブデータは、同じような状況になった時にすぐに呼び出されます。
しかも、脳の高度な学習機能のおかげで、光や音、匂い、風景などギャンブルをやっていたときの周囲の環境データもセーブデータを呼び出すきっかけになります。(パチンコ屋の看板とか、曲、電飾、為替ニュースなど)
脳は自らの身体を守るために、ストレスの対抗策を必死に考えます。
脳:くぁーーどうする!このストレスを解消するためにはどうすれば良い?
脳:「ギャンブルしかないじゃん!」
脳は記憶されているセーブデータからこの結論を出すのです。
負のループが出来上がる
ここまでいくと悪循環が始まります。
ギャンブルをして、ドーパミンを出しても「快楽」の価値は下がっています。脳が不安を打ち消すには大量の「快楽」が必要です。
![](https://assets.st-note.com/img/1726396684-vmFrsVcl4UAfabj1NwIg57DS.png)
脳:とりあえず、ギャンブルだ!それで一時的にストレスを抑えろ!
脳:ふぅー、何とか収まった。
脳:げっ、またストレス増えてきた。
脳:どうするどうする?データ検索!
脳:にゃーーーー、またギャンブルデータしかない。仕方ない、ギャンブルだ!
脳:どうだ?収まったか?
脳:だめだーーー!もっとギャンブルだーーーーー
脳:うぅぅ、ギャンブルで負けてさらにストレスが溜まってるじゃないかー
脳:あぁぁ、ストレスであちこちがおかしくなってる。どうしよう。
脳:身体が死ぬよりましだ!ギャンブルだー
こうなると何のためにギャンブルをやっているのか?という意味が変わってきています。
ギャンブル依存症は「苦痛からの解放」を求める誤った自衛手段
こうやって見ていくとギャンブルの扱いが途中で変わっていくことがわかります。
最初は「勝つときの快楽を味わう」ためのギャンブル
回数を重ねると「ストレスが無くなるときの安心感・苦痛からの解放」のためのギャンブル。
強いストレスから身を守るために脳がとった悲しい防衛手段。
残念ながら、脳にはギャンブルしか選択肢がなかった。
ギャンブル依存症とは、こんな状態のことをいうのではないでしょうか?