仮面生活だった中学時代
こんにちわ、ねこまねきです。
前回の記事では 小学校時代に周囲の人との価値観の違いに悩んだことを書きました。
今回の記事では中学時代の体験を書いてみたいと思います。
たくさんの仮面をつけた中学時代
周囲の人とうまくなじめなかった小学校時代。
このままじゃまずい。
中学に進学し成長するにつれて、私は自然とある方法を身につけるようになりました。
それは
仮面をつける という方法です。
同じ環境で育っているのに、2人の姉はちゃんとなじんで友達もいる。
どうして自分はダメなんだろう?
もっと「真面目な学生ちゃん」を演じたらうまくやれるかな?
そう思ってたら学級委員をやるような仮面が出来上がりました。
家庭では先に反抗期を迎えた姉が、よく父親に怒られていた。
そうか、ああいう行動を取ると怒られるんだな。
「聞き分けの良い子ちゃん」を演じてたら怒られないかな
そうやって、親の顔色をうかがう仮面が出来上がりました。
こういう感じで色々な場面に応じた仮面が出来上がると、
次は鏡を見ながらイメージトレーニングです。
「自分は〇〇なキャラだ」と仮面をつける格好をして
顔にその仮面が吸い付いていくようなイメージをするんです。
これを何度も何度もやっていくうちに
鏡を見なくても、頭の中で仮面を切り替えられるようになっていきました。
辛いとき、痛いとき、寂しいとき
仮面をつけることで、その状況を乗り越える力を得られる。
仮面大作戦はうまくいったかに見えました。
仮面が人格を持つようになる
何個もイメージした仮面でしたが、やがて力の強い仮面に集約されていきました。
「真面目で聞き分けの良い、冷静な子供」
この子は勉強が得意で、親の言うことをよく聞き、冷静な分析ができる子です。
まさに「THE優等生」 ですね。
学校生活ではこの仮面をつけておけば問題なく過ごせる。
そんな仮面をつけた日々。
あまりにも長時間仮面をつけたせいか、次第にそれが自分なんだと
錯覚するようになっていきます。
気が付けば、その仮面が自我を持ち始めていました。
仮面をつけている自分と、仮面をつけていない自分。
サブとメイン。
いつの間にか仮面をつけているサブキャラが、つけていないメインキャラを
乗っ取っていくようになったのです。
「お前、弱っちいから普段は引っ込んでろよ」
「大丈夫、俺が全部うまくやってやるよ」
頭の中でそんな声が聴こえるようになり
サブキャラはいつの間にか主人格のような人格を作り上げました。
対話相手は自分だけで良いじゃないか
こうして頭の中に別の人格が産まれると
対話を始めるようになります。
周囲の人とは感覚が合わない。
だったら自分の中の別人格と話をすれば良いじゃないか。
映画でもそんな「脳内会議」のような作品がありましたが
まさにあんな感じです。
何か問題が起きた時も、周囲の人に相談するのではなく
自分の頭の中で別人格と議論をして、解決する。
そうやって私は 一人で自己完結するようになっていったのです。
そんな中、反抗期がピークを迎えます。
反抗期に爆発した感情
成長過程で誰しもが通るという反抗期。
一説によると反抗期というのは、自我を確立するための通過儀礼のようなものだという。
親の価値観から脱却して、自分の世界を作り上げていくために必要なもの。
私はこの反抗期が特に強かったように思います。
もともと「なぜなぜ君」だったところに反抗期がきてしまったから
何をやるにもいちいち否定、批判。
屁理屈を並べて拒絶する。
そんなけんか腰の毎日。
当然親ともよく言い合いになりました。
せっかく作り上げた優等生キャラも否定したくなる
弱っちいメインのキャラも否定したくなる
何もかもを否定したくなる
感情の制御が効かなくなって
何もかもが嫌になり、すべてを壊したくなる
それまで、散々抑え込んできた感情が一気に暴走し
破壊衝動が毎日襲ってきました。
モノに当たり散らし、扉は蹴り壊され、
カーテンはナイフでずたずたに切り裂かれた。
破壊衝動の合間
ふと我に返ったときに
母親が自分の部屋の惨状に困惑している顔を見た。
そのことがきっかけだったのだと思う。
急に、自分のしていたことが恥ずかしくなり
どうにかしなければ、と思うようになりました。
そこからは「どうやって自分の感情を抑えるか」を模索するようになっていきます。
そんな中で始まった自傷行為。
このことについてはまた次の記事で書いていこうと思います。
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