カルチャー講師は辞めない!咽頭がない生徒さんとの交流。
昨日5日連続投稿を果たした
M岡修造並み熱血ボーカル講師です。
老眼と老体と闘いながら、出来るものだと感激しています。
5日越えたら良いんじゃない?と思っていたら、マガジンに参加してみたり、クリエイターさんたちの記事を読んだりする余裕も出てきました。
有料記事にも挑戦しましたが、収益化を考えるより何より、noteを使えるようになるのが最優先でして。
徐々に、「おっ!読みてー」っていう有料記事を書けるように精進します!
一応、ボーカル講師です。ボイストレーナーと名乗らないところに拘りを感じて下さい(笑)
講師デビューはカルチャーセンターになります。
グループレッスンと個人レッスン、洋楽と邦楽の講座で、今でもカルチャー講師を続けてます。
ま、ここだけのお話
マージンはとっても低いし交通費は出ません。鍵盤は自前を持ち込みのところもあります。タブレット通信費も私持ち。
でも、生徒さんを集める広告宣伝はお任せ、受講料管理もお任せ出来るので、メリットも大きいです。自分の教室の方が収益はありますが、色んな出会いがあるのもカルチャーセンターの魅力です。スタッフさんと、育児や介護の愚痴を言い合ったり出来るのも息抜きになります。
カルチャー講師は、直ぐに収益を求める方には向いていません。
生徒さんの目的が、自分の教室と違うからです。
そもそもカルチャーセンターの役割をはき違えた先生が多いのも、講座閉鎖になる理由です。
グループレッスンは、生徒さん同士コミュニケーションが出来るかどうかで決まります。
私は、出席(とるほど生徒さんいませんが)をとりつつ、一言コメントをして頂いてます。「〇〇のライブに行った」とか「子供が結婚した」とか、「家庭菜園頑張っている」とか、etc.
突っ込みもOKなので、生徒さん同士仲良くなるのが早いです。
②に関しては、知識は増やしたいけど宿題は出来ない方が多いので、お家練習は求めません。但し、ハードルを下げるとお家で練習して下さるので、グループレッスンのハードルをどこに持っていくかが難しいです。
こんな感じで、もう7年以上、3か所を回っています。
生徒さんの中には、7年のお付き合いの方も数名いらっしゃいます。
そんな中で、咽頭癌で、声帯から下の気管を取ってしまわれ、歌声がコントロール出来ない男性が、洋楽のグループレッスンにお見えになりました。
まだ私も駆け出しの頃で、はっきり言って困りました。
音程が取れない、天気で声が大きく左右され過ぎる、咳き込む、.…
他の生徒さんはどう思っているのだろうと心配になりましたが、ご本人は楽しそうに参加されていて、体調と上手に折り合いをつけています。
感心しました。
そして学びました。「声帯があっても気管がなければ歌えない。たとえ腹筋を使ってもコントロールが出来ない」
講座に参加された理由を伺ったら
「ボランティアで、アジアから就労に来ている若者に日本語を教えているんだけど、歳が離れすぎて孫みたいで。せめて共通の話題で英語の歌が歌えたらと思ってね」
私の中で、カチッと音がして、
「カルチャーに来る人は、身体に問題がある方も多い、けど、習いたい方が多くいらっしゃるんだ。私が受け入れなくてどうする?」
その後、コロナ期間に入り、数年全てのカルチャーのレッスンがお休みになりました。他にも疾患を患っていた男性は、コロナ明けても復帰は難しかったようです。
お休みが明けての最初のレッスンで、生徒さん達に彼の病気を話しました。
「え?全然見えなかった!」「すごい元気そうだった」「歌えなかったの?」
心配をしていたのは私だけで、生徒さん達は受け入れて下さっていました。
この仕事、やってて良かったと、
本当に本当に思いました。
その後も、さまざまな疾患を乗り越えたり抱えたりされている方に出会いましたが、とにかく楽しく参加出来ること、体調に合わせてその日に出来ることだけをすることと、シンプルに考えました。
あとは、解剖学、生理学、脳科学、本を読みまくってましたね~
今の私は、何があっても声を綺麗にするという自信がありますが、
カルチャーセンターの学びがとても大きいです。
🐾X(Twitter)未発表、note用に書きました。
2024年7月3日 note初出