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成長とか自己実現とかいう言葉

会社の研修とかで成長とか自己実現とかいう言葉が出てくるたびに反吐が出そうになる。
なぜ会社ごときが他人の内面にまで土足で入り込んできているのだと。
そして、成長するかどうか、自己実現するかどうかまでなぜ干渉されないといけないのか。

さも成長や自己実現がいいことのように喧伝しているが、所詮は会社の役に立つ成長・自己実現を都合よく押し付けているだけだ。
成長や自己実現することで君の給料や社会的な価値も上がるよ、といういかにも労使協調的な考え方が下敷きになっているのだ。
究極的には会社内で起こる利潤の増加に寄与するあらゆる成果を期待して、それを各人に割り当てて、それを達成することを成長とか自己実現とか言っているにすぎない。

ここまで書いてきて、会社が成長だの自己実現だの言うのに違和感があるのは、会社はあくまで成長や自己実現を一面的に、つまり、金のために従業員をうまく動かすための口実として使っていることが透けて見えているからだということに気がついた。
成長や自己実現自体が悪い訳ではない。金のためだというのを耳障りのいい言葉でうまく覆い隠しているのが気に食わないのだ。

会社が「うちの会社が儲けるためにできることをしてくれ、できなかったこともできるようになってくれ、それができたらほめてやる」と言うなら別にいい。それなら嫌な気持ちにならずに、もらえている給料に見合った範囲で素直にやれる。変に成長だの自己実現だのあたかも崇高なことをしているように大げさなことを言うな。


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