空蝉
あなたと似た人は誕生日まで同じだったよ
また思い出しちゃうでしょう
なかなか放してはくれないね
黙ってどこかへ行ってしまったくせに
あなたと似た匂いの人と働いているよ
ずっとかっこよくて頼れるの
いつも遠くから見守ってくれる
恥ずかしがってうまく話せないけど
いつもの交差点であなたの名前を見たよ
夢であなたと会ったよ
どこにいるかもわからないのに
諦めていたのに会いたくなるでしょう
あなたといた場所に
あなたのいた証拠
今はもうどこにも無い
あなたのいない世界で生きていこう
そう決めていたのに
代わりに持ち出した
あなたの好きなクマ
今も枕元で座ってる
あなたはもしかして迎えに来るのかな
ふと期待が蘇ったり
あなたと出逢って三年あなたと離れて一年
いろんなことがあったよ
きっと人生の半分くらいの濃度
あなたと仲良しだったのは一瞬だけれど
あなたを勝手に組み込んだ将来の夢
足掛かりを見つけてる
あなたがいなくても叶うのかも
あなたとじゃないの本当は嫌だけれど
あなたと離れてから新しい夢を描いたよ
あなたと再会すること
だけど途方もなくて待ちきれないから
他の夢でたくさん上書きしてきたけれど
些細な偶然で
想いが蘇る
苦しいばかりだったのに
あの日の夕暮れと満月が
脳裏で揺れてる
冷たいだけの後ろ姿で
あんなに泣いたのに
あなたの声思い出してる
あの曲が今も古びないで鳴り響くのは
あなたの仕業なのかな
あらゆることがあなたと同じで
あらゆることがあなたと違って
あらゆることが苦痛で幸せで
あらゆることが自由で孤独だった
あなたとなんか会わなければ
あなたなんかを知らなければ
あなたなんかが見えなければ
あなたなんかを聞けなければ
あなたなんかと働かなければ
あなたなんかと話さなければ
あなたなんかと過さなければ
あなたなんかを愛さなければ
今の私はここにはいなかった
あなたと似た人は誕生日まで同じだったよ
また思い出しちゃうでしょう
なかなか放してはくれないね
黙ってどこかへ行ってしまったくせに
あなたと似た匂いの人と働いているよ
ずっとかっこよくて頼れるの
いつも遠くから見守ってくれる
恥ずかしがってうまく話せないけど
いつもの交差点でまたあなたの名前を見たよ
夢であなたと会ったよ
どこにいるかもわからないのに
諦めていたのに会いたくなるでしょう
あなたといた場所に
あなたのいた証拠
今はもうどこにも無い
あなたのいない世界で生きていこう
そう決めていたのに
些細な偶然で
想いが蘇る
苦しいばかりだったのに
あの日の夕暮れと満月が
脳裏で揺れてる
今年の十五夜が近づいてる
また会えるのかな