ねこ日記 トイレと鰹節
今日もぷんぷん(妹)は、用を足すときにわたしを呼びつける。
呼びつけて、そこで見ててと強要する。
そもそも粗相の多かった彼女をなんとか躾けようと、トイレが成功した際にはベタ褒めして鰹節をあげるようにしたのがことの始まり。
それからはトイレと鰹節が結びつき、より効率よく鰹節をもらうために、わたしを呼びつけてから用を足すようになった。
ぷんぷんは呼びつけたわたしの前で、見て!とばかりに堂々と大きい方もすませる。そしてわたしは大袈裟に誉めて、鰹節をあげる。
もちろん毎回ではない。
あげるときも、指先でほんのひとつまみ。
でもぷんぷんはそれだけでも満足そうだ。
鰹節作戦が功を奏したのか、前ほど粗相に悩まされることはなくなった。
一時期は何度も布団を抱え、コインランドリーの大型洗濯機にお世話になっていたのだ。
でも高温ドラム洗浄も、動物の嗅覚の前では無力なのか、単にフワフワでするのが大好きだからか、洗い上がってさらにフワフワになったお布団にまた粗相…の繰り返し。
おかげでわたしは真冬でも毛布だけを何枚も重ねてしのぐ羽目になった。
(フワフワ布団はあえなく引退)
クッションや枕もいくつも犠牲になったので、いまでは枕も使っていないし、クッションはすぐ捨てれるように300円くらいのものにした。
ぷんぷんは、なぜか平べったいものにはあまりそそられないらしい。
もちろんトイレも試行錯誤して彼女が気にいるようしつらえた。
猫砂の上にペットシーツをしいてフワフワ感を演出して、ようやくお気に召したようだけど、砂とシーツの二重使いはコスト高で泣けてくる。
ブんブん(兄)はというと、ほんとはどんなトイレでもいいくせに、ぷんぷんがお布団にするのを見て、ぼくも・・・といった顔で同じようにしてみて、なんだかえらく気持ちがいいということを知ってしまったようだ。
なので痕跡だけではどちらが犯人かわからない。
かといって現場を目撃しても、はじまっていてはどうしようもない。
ああ・・・と言ってうなだれて、ただ見守るしかない。
クンクンしたり、手で掻き出したり、少しでも早く兆候を感じ取ることが大切。
そしてフカフカを家から撲滅するしかない。
いまとなっては、ぷんぷんの行動はすべて鰹節と結びついてしまった。
抱っこのあとも、膝でゴロゴロいったあとも、すぐにごはん入れへ走っていき、ちょこんと行儀良く座って鰹節がサーブされるのを待っている。
適当にごまかして鰹節をあげないと、それはそれはしつこく甘い声ですがって要求してくる。
なにもかも、鰹節とセット。
鰹節でピリオド。
タダでは触らせないわよ。
(いや、こっちは用足しまで見せられてるんだけど)
ぷんぷん鰹節への道はこちら↓
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