
モール温泉とは
モール温泉とは
モール温泉は、地中の亜炭層を通って湧き出す温泉で、植物由来の有機物を多く含んでいます。名前の「モール」は、泥炭地を意味するドイツ語「Moor」から来ています。

モール泉という言葉は「温泉法」などで定められていないため、『通称』のようなものです。
実際の泉質は、単純温泉や塩化物泉、炭酸水素塩泉の傾向にあるそうです。
特徴としては、温泉がつるつるした感触を持ち、湯が褐色を帯びていることが挙げられます。またアルカリ性の泉質を持っているため、美肌効果が期待できます。
さらに温泉に含まれる「フミン酸」が細胞を活性化し、保湿や保温などの効果をもたらします。
また植物性のモール温泉は資源が貴重なこともあり、2004年に「北海道遺産」に登録されております。
ただ、湧出のエリアは広く全国にモール温泉は点在しています。
(例:宮城県・東鳴子温泉、神奈川県・朝日湯、大分県・王子温泉など)

十勝川温泉について
十勝川温泉は北海道の東側、音更町にある温泉地です。
かつてアイヌの人たちが「薬の沼」と言っていたという伝えがあり、古くから効果の期待できる温泉として親しまれてきたようです、
今回、北海道に住む知り合いの方におすすめされた二つのモール泉に行ってきました。(十勝川温泉周辺ではありませんが‥)
まず訪れたのは 札内ガーデン温泉。
広々とした施設で、今回は和風大浴場を楽しみました。
洋風大浴場もあり、男女入れ替え制で違った楽しみ方ができるのも魅力です。
サウナの種類も多く、スーパー銭湯的な扱いなのかな?と思いながら掛け流しの温泉を堪能。
また、休憩場所も広く湯上がり後も心地よく過ごせました。


次に訪れたのは 木野温泉。音更町にあるこの温泉も源泉100%で、地元の方々に愛されている印象でした。特に庭園露天風呂が気持ちよく、のんびりと過ごせました。
また、通常は大人600円ですが「木野温泉の日(毎週木曜日)」は大人400円で入れます。
私はたまたま木野温泉の日に訪れたので、通常より安い値段で入浴できました。

どちらの温泉もモール温泉ならではの特徴であるつるつるした湯触りと、保湿・保温効果が実感できる点が魅力です。また、モール温泉の豊かな有機物成分が肌に優しく作用し、美肌効果が期待できるのも大きなポイントです。
今回、北海道を旅行して初めてモール泉を体験したため日記として書いてみたのでした。