助成金でTNRされた糸島の団体様からのご報告

こちらのお宅から数100メートル先はすでにTNRを終えていた場所でした。市役所、保健所に苦情が入り地域住民と餌やりの意見の一致で駆除の方向で地域住民による駆除が進められておりました。
途中でこれはいけないと、お話しに通い、ようやくTNRで結果を出す方向となり、駆除のため捕獲出来なかったといわれた残った8匹の猫を捕獲TNRしました。
ここだけTNRしても意味がないため、また、このように駆除目的で捕獲される事がないように全体的に調査する事になりました。
それが今回の場所です。

このお宅では繁殖を繰り返し既に23匹となっていました。最初は1匹拾ってきてそのままにしていた為繁殖、何度も仔猫を産むため、噂では漁港へ連れて行かれたり、カラスにやられたりしていたそうです。
数100メートル先では駆除するために捕獲実施されていたから、そうならないために何とかしませんか？

その話はもちろん耳にもされてありましたが、この辺にくると苦情は無い、手術費用もないから出来ないと言われました。
しかし、聞き込みを行なうも、大変な苦情であまり強く言えないとの事でその方からも何とかしてほしいと言われました。
費用は出せないが手術の許可だけは頂けたため捕獲実施しました。猫は餌やりさんを信用しており、餌やりさんが現れたらすぐにワッと集まるほどでした。

その後、他新たな場所も発見し苦情地域全体の猫は全て実施、リターン後は餌やり仕方、トイレなど管理を重点的にお伝えし、区長にも報告いたしました。
苦情の住民からは、本当に大変な活動ですが、ここ地区の皆が過ごしやすいようにどうかご協力お願い。と言われています。

思う事

無駄な命、不要な命などないです。
昔からある避妊去勢手術がそのような命を生じさせない唯一の人道的な解決方法です。
ただそのためには費用が掛かるのでどうすればよいのでしょうか？
助成金を出す、それも限りなく少ない手術費用の持ち出でできるよう増額する。
安く安全に手術をする獣医師、クリニックを探す。
動物愛護センターでの無料避妊去勢手術を増やす。
最初の1匹の手術をしないことから始まります。
その１匹が誰でもどこでも無料で避妊去勢手術ができて当たり前の世の中になりますように。

避妊去勢手術は猫のみならず人間・住民サイドの願いです。
活動してくださるボランティアさんたちへの行政側の役割分担が求められています。