〔雑記帳〕憧れの文学フリマ
「文学フリマ」というものを、ここ、noteの記事で知った。参加された方はみなさん、とても楽しそうで、読んでいるだけでワクワクしてしまった。一度のぞきに行ってみたい。noteの皆さんのお店を訪れながら、出来れば何冊か買って帰りたい。が、残念ながら地元では全く開催されていない。
だが、お隣の香川県では、今年に続いて来年も開催されるようだ。どうしよう。来年はJRで行ってみようか。そんな話を電話で息子にしていると、アッサリと言われた。
「いや、高松ぐらいだったら、母さんも車で行けるやろ」
いやいや、全く行ける気がしない。
「無理。私の免許証、県内限定やし」
「は?何、その面白い免許」
息子の半笑いの声に、私は真剣に続けた。
「県内だったらな、北でも南でも西でも、取りあえず頑張って走るけど。何年か前まで、君の試合とかでも走ってたし。でも、県外は道が分からんし、無理やわ」
普通に高速道路を使って帰省している息子には、私がなぜそこまで県内に拘るのか、到底理解できないだろう。それでも、励ますように言ってくれた。
「いや、香川までやったら、高速乗らんでも、下みち(したみち・一般道のこと)で行けるやん。そしたら怖くもないんちゃうん」
私はキッパリと言い切った。
「いや、下みちにも県境はある。そこを越えたら違う県や」
しばしの沈黙。やがて彼は言った。
「ほな、まあ、しゃあないな」
私も別に、特殊な理由があって県境を越えられない訳ではない。自分の運転でさえなければ、どこにでも行きたいぐらいだ。何年か前、友だちの車で出かけたときは楽しかったなあ。
ただ、自分の運転には自信がなく、それに対して自分の方向音痴には絶対の自信があるため、決して無理はしないことにしているのだ。私にとって、自分の運転で向かう県外は「未知の世界」のようなもの。君子危うしに近寄らず、油断大敵、石橋は叩いても渡らない。
だから、もし来年の文学フリマに遊びに行くなら、きっとJRか高速バスだろう。でも確か、暑い時期だったんじゃないかな。暑さにめっぽう弱い私、とにかく一番良い方法をよーく考えてみようと思う。
憧れの文学フリマよ、私が到着するまで、どうか気長に待っていて欲しい。