見守る
そうか
あなたはあなたなりに
いろんなことを考えて行動していたんだね
なんでもママに聞かないと動けないと思っていたけど
いつの間にか、知らない間に
自分で考え、行動できるようになっていたんだ
戸惑いや不安は
あなたが一番抱えているというのに
わたしだけが頑張っているような気になって
肝心なあなたの心を置き去りにした
「誰よりもあなたのことを守りたい」
その気持ちは
ただあなたをかごの中に閉じ込めていただけかもしれない
「誰よりもあなたの理解者でいたい」
その気持ちは
ただあなたを手のひらの上で操っていただけかもしれない
ママがいなきゃ何も出来ない
あの頃のあなたはもういないのかもしれない
それは悲しいことでも何でもなく
とてつもなく素晴らしいことなんだね
あなたは強くて優しい
わたしがなりたいと願っている生き方を
あなたはすでに手に入れている
これから出会うであろういくつもの困難も
あなたなら立ち向かえるし、解決していけるだろう
わたしはただ見守るだけだ
あなたを信じ、寄り添い、差し出した手を必ず握り返す
ただそれだけだ