色気の大渋滞。映像では味わいきれない感動がたしかにある。片岡仁左衛門・坂東玉三郎初春特別講演
正月の坂東玉三郎さんの公演に続いて、今回は片岡仁左衛門さんと坂東玉三郎さんの共演です。どちらも人間国宝というとんでも特別公演です。
このお二人は名コンビとして有名なのですが、実はわたくし全然見たことがありませんでして、、やっと夢が叶いました。
いやもう、色気の大渋滞でした。
鼻血でるかと思った。なんとか涙だけにおさめましたけど。
二人が少し離れたところにいると、どっちを見ればいいのやら。ちょっと控えて座っているだけでも神々しい…なんてこった。
それぞの美しさはもちろんのこと、「どんな役でも自然に合う」との言葉通り、掛け合いがとにかく自然。本当にその世界が実在しているようで、ぐいっと引き込まれます。
実在しているようなんだけれど、それは現実世界なわけではなくて、あくまで歌舞伎の世界が実在しているというか。不思議な感覚。
はてさて、玉三郎さんばっかりおいかけてて仁左衛門さんをあまり見たことがなかったのだけれど、立ち姿も表情も声も、すべてが美しい。悪役なのに漂うあの色気はどーゆーことなのか。
これは実際に生で見てほしい。歌舞伎はやっぱり本物をみるに限る。役者さんたちから立ち上る気迫、匂い立つ色香、会場全体が引き込まれている空気感…目で見えるだけじゃない、肌にビシビシ突き刺さってくるこの感覚を、みなさんにもぜひ劇場で味わってほしいです。ということでみんな!チケット買って大阪行きましょう!(私ももう一度行く予定)
ところで、「於染久松色読販」に出ていた尾上松三さんという方がとても素敵でした。コミカルな演技で、会場をあったかくしてくれるような笑顔。まだ25歳くらいの若手の方のようなので、これからが楽しみです。