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手羽先エッセイ




























 すみません、言葉より先に手羽先が出てしまいました。失礼しました。こんにちは。

 やっぱり名古屋人ともなると、こういうことも少なくはないわけで。日々手羽先のことばかり考えていますからね。

 ほら、待ち受けも。





 名古屋民ってみんなこうなんですよ。全員手羽先大好きですし、全員美味しく料理出来ます。

 ということなので、今日は愛知県を除いた46都道府県と、日本以外の195ヶ国に住んでいる方に向けて、手羽先への愛の伝え方をレクチャーしていこうと思います。

 まず、手羽先を買ってきてください。

 この時、注意していただきたいことがあります。私が手羽先を準備しろと言うと、たまに違法アップロードされた手羽先をダウンロードして私に見せてくる方がいらっしゃいます。そんなのはダメです。万死に値します。ぺっちゃんこです。

 手羽先を買ってきたら、パックから出してまな板の上に置いてください。これがいわゆる「まな板の上の手羽先」です。意味は「真っ白な背景にももひきみたいな色の物体が置いてあるのなんかウケる」です。

 ごめんなさい。全然背景が真っ白じゃありませんね。でも許してください。私が食べるだけなんで。

 さて。
 まな板に手羽先を置いたら、色んな角度から撮ってあげてください。写真に撮って残すというのは、大事な愛情表現の1つですからね。

 次に、ひっくり返してみましょうか。

 どうです?
 テンション下がりました?

 どうしても手羽先って、皮が見えてる方が見てて気持ちいいんですよね。美味いのが分かってるから。

 対して裏はただの肉。

 ノンノン、そんなことはありません。骨についた肉というのはもうね、旨味がうんまうんまうんぱったなんですよ。

 そういうことなんで、さっきの非礼を詫びてあげてください。手羽先は傷ついています。謝罪後、「綺麗なピンク色だね」と褒めてあげてください。

 さぁみなさん、次はどうしますか?

 食べますか?
 食べますよね! せっかく買ってきたんですから!!!

 みなさんは普段、どんな料理で手羽先を召し上がっていらっしゃいますか? というか、どれくらいの頻度で食べるんですか? 他県や他国の手羽先事情分からなすぎ!!!

 もちろん名古屋民は毎日食べますよ。全員。水と同じです。水筒に入れてます。

 とりあえず食べ方を思いつくだけ書いていこうと思います。

●唐揚げ(タレ)

 定番中の定番、ド定番のバン!
 しかし、手羽唐(タレ)にもいろんな作り方があるので、ひと口には語れません! 後で紹介しますね!

●唐揚げ

 タレがかかっていない、普段鶏ももや胸肉で唐揚げと呼ばれているような作り方はだいたいこれに分類されます。

●唐揚げ(塩)

 手羽唐(タレ)との違いは何をかけるかだけ。塩だけでもいいですし、ブレンド塩をかけても最高!

●焼き

 これも定番ですね。ただ焼いて塩で食べるのか、何かしらのタレで焼くのか⋯⋯(*´﹃`*)

●煮

 1文字で「に」。なんか笑っちゃいました。確かに煮ても美味しいと思います。滅多にやりませんけど。

●茹で

 やる人あんまりいないと思うんですけど、茹で時間によっては出汁も出るので、お肉とスープで2度楽しめますね。

●チン

 電子レンジでチンするだけ。これ、よくやります。後で紹介します(ФωФ)フフフ⋯

●鍋

 あんまり鍋のイメージないですけど、やる人はやるんじゃないかなぁ。

●他の料理にぶっ込む

 手羽先単体の料理ではなく、他の料理の一部として入れることもあるかと思います。私はやりませんけど。骨があるから。あ、でも味噌汁に油分がない時に冷蔵庫にあったら入れたりしますね。


 代表的なのはこのあたりでしょうか。

 いきなりですが、この中から個人的トップ3を決めたいと思います。

 1位:手羽唐(タレ)
 2位:チン
 3位:手羽唐

 はい。どうでしょうか。やっぱり「えっ、『チン』が2位!?」でしょうか。意外ですよね。実は手間のわりにめちゃくちゃ美味しいんですよ。

 でも2位だから今はその話しません! 1位の話します! と思ったけど1位の話もしませんごめんなさい!!!

 みなさん、ちょっともう1回この写真見てもらえますか?

 手羽先って、手羽中と手羽はしっていう部位で構成されてるんですけど、みなさん手羽端ってどうしてます?

 多分、「食べる」「捨てる」「出汁をとる」の三者に分かれると思うんですけど、出来ればみなさん、食べてほしいんですね。

 これは私が生まれた日から毎日毎日言ってることなんですけど、手羽先ってね⋯⋯

 手羽端が1番美味しいですから!!!!

 美味びみバズーカですから!!!

 もうっ!!!!!


 スーパーによっては手羽端単品で売ってるじゃないですか。あれ、数十個入って100円とかで、めちゃくちゃ安いんですよね。可食部が少なくて、基本出汁とりに使われるだけだからですね。

 でもね!!!!!

 1番美味いんよ!(´;ω;`)

 という押しつけもそろそろウザくなってきた頃だと思うので、どうしても食べないという方はこうしてください↓↓↓

 最初からこうして調理すれば、あなたは手羽端を食べなくてもいいし、私みたいな人はたくさん食べられるので、捨てずに済む。ウィン・ウィン・ウィンですよね(※もしかしたらこのエッセイで手羽端に興味を持ってくれる方もいるかもしれないので、後ほど手羽端の食べ方も書きますね!)。

 ちなみに切り方ですが、まず包丁を持ってもらって、適当に手羽中と端の間らへんに包丁の真ん中らへんを当ててもらって、一気に押し切りします。向こうに押しながら切るんです。すると上手くいきます。

 この時、刃の先のほうを使ったり、魚みたいに包丁を引いて切ったり、ギコギコしちゃったりすると、慣れてない人は多分上手くいきません。一気にストン! です。

 私みたいな「手羽端も食べるよ」という方が1人で食べる時は、この工程はスキップしましょうね。

 次に調理ですね。

 唐揚げ(タレまたは塩)を作る場合は、今から粉をまぶします。粉の種類によって食感や冷めた時の感じが変わるので、自分に合った粉を使うのがいいでしょう。

 また、素揚げした手羽先にタレ(塩)をかけるというやり方もあるので、「素揚げがいい!」という方は普通に素揚げでOKです!

 ちなみにですが、私の粉のオススメは小麦粉です。いろいろ試しましたが、私はこれが1番ですね。

 小麦粉以外だと、片栗粉、米粉、コーンスターチ、中力粉、強力粉なんかがあります。

 小麦粉は「カリッ」という感じで、片栗粉は「ザクッ」、米粉は「サクッ」って感じで、コーンスターチも「サクッ」って感じで、中力粉と強力粉はやったことありません!

 ただ、これは完全に私個人の感想なので、あなたとは感じ方が違うかもしれません。ご了承ください!!!!!!!

 あ、天ぷらとか、卵を混ぜてふわふわ衣とかにすることもあるのかな⋯⋯

 いや、今回はなしで行きます! 手羽先は肉が美味いんだから!

 どこまで話しましたかね。スクロールスクロール⋯⋯なるほど。

 唐揚げ班が粉ぺたぺたしてる間にチン班いきましょうか。

 お皿にお肉を並べます。ラップはしてもしなくてもいいです。個人的にはラップ有りがオススメです。

 500Wだと何分くらいかな⋯⋯表裏合わせて12分以上は絶対やった方がいいと思います。私はいつも700Wで表裏4分くらいずつやってます。

 あ、そういえば!!!!

 手羽端と切り離してない人にお教えするんですけど! 火を通す前に関節をグリグリやって外しておくと後で食べやすいですよ!

 私も揚げよ。

 米粉しかなかったので仕方なく米粉だけで⋯⋯
 ちなみにこれは別途用意した手羽端と鶏皮です。

 揚げ時間は完全に好みですね。ふっくらジューシーが好きな人はあんまり火を強くせず、じっくりゆっくり火を通しましょうね。お店みたいなのがいい人は中火かもう少し強いくらいでいいと思います。

 揚げました。手羽中18個と手羽端50個くらいと、鶏皮150gくらいです。油切ってからボウルに移しました。

 今回私はタレです。自分で作ってもいいのですが、今日は人のお金で市販のタレを買ってきました。2つで300円以上しました。

 タレどばばばばばーーーーー!!!

 なんか汚ぇーーーー! 見た目悪すぎ!

 大量に作るとどうしてもこうなってしまいますね。綺麗な写真載せときます。

 別の日の写真です。この時は自分でタレを作りました。
 材料は醤油、みりん、砂糖、日本酒、味の素、だしの素、にんにく、ホワイトペッパー、ブラックペッパー(細かい粉)をすべて目分量です。目分量というか、その日その日の気分ですね。ペッパーはどれだけ入れても大丈夫です。だしの素だけ入れすぎないように気をつけてください。入れすぎるとだしの素味になってしまいます。

 そしてこれ!

 素揚げバージョンですね。タレは今日使ったやつと同じタレです。市販の。

 酢が少し効いてて、ダシが香ってて、無限に食べられる素晴らしいタレです。けっこう胡椒がらいです。でも超美味い。

 チン!!!!

 電子レンジが鳴りましたね! 取り出しましょう! クソ熱いのでお気をつけください!

 ラップを外す時も注意してくださいね。蒸気に触れると火傷しますから。

 茹でとの違いは、旨味が逃げ出さないことです。茹でると出汁が出ますが、その分肉の旨味が減ってしまいます。しかしレンジはそれを逃がさない!

 まずは塩だけで食べてみてください。アジシオがオススメです。

 パク⋯⋯





 ンマァァァァーーーー!!!!!






 そう、手羽唐(タレ)にも負けない美味しさなんです。鶏の濃い旨味をしっかり堪能してください!


 次は唐揚げ。チキチキボーンやサイゼリヤの辛味チキンなんかが有名でみなさん大好きですね。

 うーん。

 特に話すことがありません⋯⋯

 私、唐揚げもけっこう色々作るんですけど、もも肉とか手羽中って何やっても美味しくなるんですよね。だからあんまり面白くないっていうか⋯⋯

 その点鶏胸肉は頑張れば頑張るだけ美味しくなるから楽しい! けど唐揚げの話になっちゃうからこれはまた今度!

 ということで唐揚げの話はしません。適当に味付けして衣つけて揚げてください。柚子胡椒塗りたくって唐揚げにしたりしても美味しいし、市販の唐揚げ粉でも美味しく出来ますよ。日清のから揚げ粉、美味しいですよね。

 日清のから揚げ粉で揚げた手羽中と手羽端と、kiriのクリームチーズ入りナゲットです。

 ん? チン班が何か言ってますね。

 ほうほう、「アジシオ味に飽きた」ですか⋯⋯

 そういう時は味ぽん!

 ていうかね、何にでも合いますよ、手羽先は。手羽唐はスイートチリソースとマヨを混ぜたものにつけても美味しいです。

 いっぱい食べたら酔っ払っちゃった⋯⋯

 さすがに数の差があるので手羽端ばかり残ってしまいました。手羽中と鶏皮、べらぼうに美味かったです。最強のおつまみですね。

 さて。ここからは手羽端の食べ方をレクチャーしていきますね(手羽中より先にレクチャー始めちゃったよ! あとで手羽中もやろ)。

 見やすくしました。

 まず、というか順番は何でもいいんですけど、とりあえずこの赤く塗ったところを齧ってみましょうか。
 ここが1番美味しいです。鶏皮とほぼ同じ味です。

 次に青いところです。ここを骨ごと噛みちぎってください。口の中で肉と骨を分けます。骨だけ出してください。

 緑のところはほとんど肉はありませんが、食べましょう。これでお酒がひと口飲めます。

 次は真ん中の黄色いところ。表と裏がありますが、これは表です。皮がついてるほうの手羽端。ここもプリっとしてて美味しいんですよね。

 ここまで食べ進めると恐らく「この真ん中の、骨と骨の間の肉食いてぇ!」となっているはずなので、そこを食べます。

 難しいですよね。
 そういう時は力づくでいきます。片方の骨を食いちぎってしまうのです。さっきの図で見て、左側の骨を取ってください。

 ほら、食べやすいでそ。

 あとは適当に残ってる皮と肉食べるでげそ。

 OKげそ( 'ω')これでもう完全に骨しか残ってないでげそ。

 そういえば手羽先の食べ方もやるって言いましたね私。やろっか。

 ひと口で食べる食べ方ありますよね。もずごわっ! って口に入れて、しょるぼぼっっ! って引き抜くやつ。それでいい人はそれでいいと思います。

 でも私は手を汚したくないので、すべて箸で完結させます。さっきの手羽端ももちろん箸で出来ます。

 今回は丸のままの手羽先を想定します。

 まず、上からガブリと行っちゃってください。で、歯で骨をひっぺがしてください。その骨を口の中で綺麗にします。ツルツルになった骨を出して見せびらかしましょう。

 そして次。下の骨が見えるまで食べましょう。美味しいね(でも、この時食べるここが1番無味に近い)。

 次は下の骨を取るのですが、だいたいの人はここで詰まります。そして諦めてハンドをユーズすることでしょう。

 みなさん、覚えてますか?

 そうです。ここの関節、さっき外しましたよね。だから簡単に取れます。

 ただし、これは自分で作った場合に限ります。お店では関節が外れた状態では出てきません。

 ではどうするか。

 破壊するんです!
 関節に噛み付いてちぎってください。直接攻撃です! 野生児みたいに豪快にやらなくても、慣れるとすんなり取れます。なんか、弱点みたいなのがあるんですよね。分かるようになったら簡単です。

 骨が取れたらまた口の中で綺麗にします。この時、軟骨みたいにポロッと取れる普通の骨があるので、間違って噛まないようにしましょう。食べられません。

 そして、残った最高の部分をカニ脚のようにデュルンといただきましょう。

 うまち〜〜〜〜(*>∇<)

 手羽端もそのまま食べちゃいましょうね。



 さて、書くこともなくなったのでそろそろ終わりにしたいと思います。昨日まで手羽端のことを「持つとこ」と呼んでいた人も、そうでない人も、美味しく食べるようになってくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

 それでは、サラバディオス(*´▽`*)ノ))


※文中で使用した画像はすべて自前です。


追記:圧力鍋で炊くと吸うだけで食べられるくらいトゥルトゥルになります。ポン酢か柚子胡椒でさっぱり食べると美味しいですよ!

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