10年前の自分。やっと飯窪春菜ちゃんに直接ありがとうと伝えられたよ。
ついさっきの出来事。まだ気持ちが落ち着かないけど、今書いておかないと、と思い帰りの電車の中で記事をしたためている。
2024年11月2日から、飯窪春菜ちゃんが描いた「おしり」画の個展が始まった。
はるなんがインスタでおしりの画をアップしていた時から、可愛いなぁと思っていたので、個展という形で見れるので絶対に行こうと決めていた。
本当はトークショー付きの回に行きたかったけど、気づいた時には売り切れてしまっていた。
原画の販売もあるけど先着順のようだったので、初日の一番初めの回に行くのが良いかと思って、その日時のチケットを買った。
ただ、はるなんが基本的に在廊していることには、たじろいでしまった。
私は、接触イベントが苦手だ。
まずアイドルと同じ目線になるのが想像しただけでもダメで、自分より一段高いところにいてほしい。それから、私という個人を認識されるのもダメ。めちゃくちゃ自意識過剰だけど、普段のコンサートのように大勢の中の一人は大丈夫だが、個別握手会のように一人ずつになると途端に難しくなる。だから、ハロヲタになって約10年が経つが、一度も接触イベントに行ったことがなかった。
でも、接触イベントは直接自分の言葉を伝えられる機会でもある。だから、面と向かって感謝の言葉とか、元気をもらっていることとかを伝えたいけど、でもやっぱり苦手意識が上回ってしまい、ずっと行くことができなかった。
そうこうしている間に、はるなんはモーニング娘。を卒業してしまった。ファンのことを大事に考えてくれているはるなんに、結局自分は何も伝えられないままだった。
コロナ禍を経て、私は自分の人生を改めて考えるようになった。地元での仕事を辞めて、今年から上京して来て、これから何があるか分からないから、何でもチャレンジしてみようという考えになった。
そのうちの一つに、ハロプロの個別イベントに行くことがある。
今のハロプロで好きなメンバーは八木栞ちゃんと後藤花ちゃんなので、この2人の個別イベントに行くことを決心した。
八木栞ちゃんは9月に個別チェキ会に行ってきた。人生初の個別イベント。会話はできないけど、ブースに入って目の前に八木栞ちゃんがいて、「こんにちは〜」と言ってもらったところで記憶を失っている。チェキは無事にもらえたが、信じられないほど顔が引きつっていた。
12月には後藤花ちゃんの個別チェキとサイン会に行く予定だ。当日のことを考えると、今から緊張で吐きそうになる。
はるなんは主に舞台で活動していることもあり、個別イベントのような機会はほとんどない。
そんな中、個展ではるなんと直接話せるかもしれない機会が急にやってきた。
もちろん、それがメインじゃないから、できるかどうかは当日の様子を見て判断しなければならないと思っていた。
でも、もし伝える事ができるなら、はるなんのおかげでハロプロを好きになって、とても楽しく過ごせていることについて、ありがとうと言いたかった。
2024年11月2日12:00「SERIES」開場。
集合時間より少し早めに着いてしまったので、時間をつぶすために会場付近を歩き回ってたら迷子になり、危うく開場に間に合わないところだった。
待機列に並び、呼び込みが始まったのでQRコードを準備して会場に入る。
そうすると、入り口のすぐ横の席にはるなんがいた。
"分かってはいたけど、近ああああ!"と心の中で叫んだ。
私は直近ではるなん主演の舞台「×××になれなくて」を観に行っており、その時も客席と舞台の近さにびっくりした。間近さで言うと、あとはバースデーイベントのお見送りしか経験がないので、自分史上一番近くにはるなんがいた。
入場チケットを払う時点で、手が震えていた。先に入った人が、「個展の開催おめでとうございます」とはるなんに声をかけていて、なるほど、それが一番言うべき言葉かと感心した。
無事にチケット代を払い、おしり画を見始めた。声をかけるなら、作品を見終わってからにしようと思った。
作品はとっても可愛くて、原画欲しいなぁと考えていた。
途中で他の来場者の方々がはるなんに声をかけて話していて、普通に話しても大丈夫なことが分かった。
最後の作品を見終えた時、はるなんのところに誰かが話しかける様子はなかった。
今しかないと思い、声をかけにいった。
私「こんにちは。個展の開催、おめでとうございます」
はるなん「ん?」(耳をこちらに近づける)
最悪だ。マスクをしてたのと、緊張で声が小さすぎて、ちゃんと聞こえていなかった。はるなんに聞き返させるということをしてしまった。何やっとんねん。
私「(慌ててもう一度)個展の開催おめでとうございます…!」
はるなん「ありがとうございます!」
私「あの…はるなんがきっかけでハロプロ好きになったんです…」
はるなん「えー!嬉しい!ありがとうございます!」
私「あの、もう今泣きそうなんで…すみません…ありがとうございます」
若干おぼろげだが、こんな会話をしたと思う。
本当はもっと伝えたいことがあった。
はるなんのおかげでハロプロを知ってから、約10年ずっと好きなこと。
ハロプロのおかげで、つらい仕事もがんばれたこと。
はるなんのことはずっと好きで、卒業後も応援していること。
今日来ている個展のことも、もっと触れるべきだった。
でも、いざはるなんを目の前にしたら、涙が込み上げてきてしまって、無理だった。
最低限の言いたいことは伝えられたのと、気持ちが精いっぱいだったので、それで終わりにしてグッズを買いに行った。ここで泣いてたら意味分かんないし。
といっても、はるなんは真横にいるので、ずっと緊張したままだった。
はるなん、嬉しいって言ってくれた。私の目を見てくれた。本当は、もっともっと早く直接伝えるべきだった。
でも、私がやるべきなのは過去を嘆くことじゃなくて、これからたくさん言葉を伝えていくことだと思う。
記事を書いている間も、ずっとドキドキしていた。
私はこれからも、今日の出来事は忘れないだろう。
こんな機会もないから、一番可愛いと思ったおしり画を購入した。今から部屋に飾るのが楽しみだ。