クランズオブカレドニア戦略(2)アクション編
第二章では、各アクションの考え方について記載する。
(1)序章
(2)アクション編
(3)リソース編
(4)ゲームプラン編
(5)氏族編
(6)港編
アクションについて
このゲームはハードパス制で、8つのアクションから常に選択し続けるゲームだ。こう聞くと多く感じるかもしれないが、基本的には以下の4つに分類できる。
契約タイルの取得/履行(点数行動)
ユニットの設置(拡大行動)
改良
資材の売買
できることが多く見えるが、基本的にはユニットを設置して契約に必要な資材を生産し、それを点数に変えるというシンプルな流れだ。以下、これらのアクションについて記載する。
契約タイルの取得/履行
生産や購入した資材を点数に変えるアクション。最終的な得点の半分以上がこの契約タイルを占めるため、基本的にはこれを取るのを目標とするゲームだと考えよう。
契約タイルに必要なのは羊毛/肉/加工品。つまり、牛乳と小麦は直接は点数につながらないことに注意が必要だ。
優先する契約タイルだが、基本的には自分が生産している資材のタイルを取れば良い。ただしこの時、綿花/タバコ/サトウキビが偏らないようにしよう。同じものばかりを取っていると大体その価値が最低になって負ける。
相手の取っているタイルを見て一番価値が高くなりそうなものを取るのが理想だが、最終ラウンドでひっくり返ることも多く、読むのは非常に難しいため、3種バランス良く取るようにすると点数が安定しやすい。
また、現金が報酬として付いているタイルは非常に強力なため積極的に取りに行こう。序盤は拡大の資金に、終盤は次の契約のための契約金に使える。
最終的に6〜7枚履行で終了することが多い。8〜9枚取れるとタイル枚数ボーナスを狙いにいける。
ユニットの設置
土地の拡大。ユニットを設置することでその資材を生産できるようになる。ユニットには以下の3種類がある。
お金を生み出すもの(木こり/炭鉱夫)
基本資材農場(羊/牛/小麦)
加工品工場(チーズ/パン/ウイスキー)
このうち加工品工場については加工元の基本資材がないと稼働しない。基本的に点数に繋がるのは加工品なので加工品を作り出すことを目標として考えよう。
ここでユニットの設置で気をつけなければいけないことは、基本資材農場と加工品工場を無駄なく稼働させることだ。基本資材のうち、牛乳と小麦については契約タイルで要求されないため、基本的に加工以外の価値を持たない。生産時に牛乳と小麦が残らないように加工品工場を置こう。
また、加工品工場が非稼働になるのは最悪だ。どうしても牛や小麦畑を置けない場合は購入してでも加工品工場を稼働させよう。
置く加工品工場は、相手の作っていないものを作るようにしよう。基本的に加工品工場は3種類満遍なく作るよりどれかに特化して作る方が得なことが多い。
ここで、相手と作る加工品が被ってしまうと、加工品の売却額が下がる、同じ契約タイルの取り合いになる、隣接ボーナスを有効に活用できない、など様々な点で損をしてしまう。特定の氏族を使っている時以外は相手の様子を見ながら特化する加工品を決めよう。
牛や羊は屠殺して置き直すことが多いため、できるだけ安い土地に優先しておこう。ただし相手に隣接している安い土地は屠殺した後にすぐ奪われてしまう危険性がある。このような土地は牛や羊に拘らず適当なユニットを置こう。
また、加工品工場は置き切ると契約タイルボーナスを受けることができる(通称ガチャ)。盤面から取れる契約タイルには限りがあるためこのガチャは非常に強力だ。いいタイルが捲れるかは運次第だが、これによって20点くらい伸びることもある。
このガチャは基本的には終盤で活用したいので、同じ加工品工場を置くのは3つまでにしておこう。つまり、小麦2に対してパン3ウイスキー1のような形で終盤を迎えられると理想だ。
現金はいくらあっても困らないため、木こり/炭鉱夫に関してはいくら置いても構わない。困ったら木こり/炭鉱夫を置こう。ただし、現金だけでは勝てないため加工品もしっかり生産できるようにしよう。
改良
商人を増やしたり船舶能力を増やしたり木こり/炭鉱夫の出力を上げたりできるアクション。
商人に関しては必要になった時に上げれば良い。最終的に4〜5人くらいは必要になることが多い。
船舶能力は置ける場所を増やして入植地数を上げるために必須だ。最終的に+4は必要になる。序盤は港ボーナスを使うためにも必要になるため、1ラウンド目に+3くらいまで上げてしまっても構わない。
道具の改良は木こりか炭鉱夫同じものを置き切ったら改良しよう。10金で8金分の生産力が伸びるため非常に効率がいい。ただし、4ラウンド目以降は投資分の現金を取り返せないため改良はやめよう。
資材の売買
商人を使って資材を売り買いするアクション。序盤の資金繰りや終盤の契約タイルの履行のために行う。
基本的に序盤に生産した資材は全て売って拡大に繋げよう。手元に資材があるとついつい契約タイルを取りに行きたくなるが、この手のゲームでは序盤にどれだけ投資できるかが鍵であることは前章で述べた通りだ。
資材の購入はできればゲーム後半に、それも最低限に抑えたい。資材は買って揃えるのではなく自分で生産するのが基本だ。
ただし、隣接ボーナスは積極的に狙っていこう。このゲームでは、隣接ボーナスを何回活用できたかが勝利に直結することも少なくない。
前述の通り、自分の作っていない資材は相手が作っている可能性が高いため、隣接ボーナスを有効に活用することが多くの契約タイルを履行するカギとなる。
港ボーナスについて
マップの四隅にあるボーナスタイル。どのタイルも使用すると10金程度の価値がある。
このボーナスは使用すればするほど有利になるため、できれば3,4箇所、最低でも2箇所は使用するようにしよう。
この港ボーナスを使用するのは基本的には早ければ早いほど良い。別の章で詳しく解説するが、使用するのが1ラウンド遅れると価値がガックリと落ちると考えた方が良い。
1ラウンド目に初期配置に近い2箇所を利用するのを目標としよう。