クランズオブカレドニア戦略(1)序章
はじめに
クランズオブカレドニアについて何ゲームかプレイし、普段考えてる戦略について整理したくなったので書き溜めおく。
筆者はBGAではプレイしておらず高ランクプレイヤーのリプレイを見ている程度のため、どこまで通用するかは保証できないが、少なくともこの記事を読めば150点くらいは取れるというのを目指して書いていこうと思う。
尚、基本的なルールは知っている想定で、細かいテクニックや考え方について中心に記述していく。
当戦略記事は以下の6章に分けて記載する。
(1)序章
(2)アクション編
(3)リソース編
(4)ゲームプラン編
(5)氏族編
(6)港編
全て読むのが難しいという人は、
とりあえずざっくり動き方を知りたい人
(2)+(5)勝ち方を知りたい人
(1)+(2)+(4)+(5)細かい考え方まで知りたい人
全部
の優先順で読んでもらえると嬉しい。
拡大再生産について
このゲームを語るにあたってまず、拡大再生産ゲームの基本的な戦術について記載する。基本的なことなのでもう知ってるよという方や、長いから要点だけまとめてくれという方は、「ゲーム序盤はできるだけ早く全力で拡大をすることがコツ」ということだけ覚えて読み飛ばしてもらって構わない。
拡大再生産とは、「ゲーム中で得た資源を使って、更に資源を得られる仕組みを得、自身の資産を増やしていく」ゲームだ。序盤は収入も少なくできることも少ないが、終盤になるにつれて収入も膨大になりできることが増えていく所が楽しいゲームだ。
拡大再生産でできることはゲームによって異なるが、基本的には主に拡大行動と点数行動の2つに分けることができる。
拡大行動とは、施設などに資源を投資することでより大きな生産力を得られるようにする行動だ。
一方、点数行動とは、その名の通り資源を点数に変換する行動だ。
この2つの行動のどちらをするかというのを常に選択し続けるゲームが拡大再生産というゲームだ。
拡大行動について大切なことは、投資した施設からあと何回生産を行うことができるかということを常に考え続けることで、拡大再生産というゲームで勝つために一番重要なことだ。
例えば、1つの工場から1金が出るとする。この工場を建てるには2金が必要だとする。ゲームが10ラウンド続くとすると、この工場は10回生産を行うわけだから、10金を得ることができる。工場を建てるのに2金を消費しているため差し引き8金の利益を産むことができた。
これを9ラウンド目に建てたとするとどうだろうか。工場を建てるのに2金必要だが、工場からは1金しか生産されないので差し引き1金のマイナスとなってしまった。
つまり何が言いたいかというと、拡大行動は行うラウンドが早ければ早いほど利益が多く、ラウンドが進むほど価値を失っていくということだ。
一方で、点数行動はゲーム中いつ行っても価値が変わらないことが多い。
例えば、2金を支払うことで1点の点数を得ることができるとする。ということは、2金という資源には毎ラウンド1金を生み出す工場建てることと、1点という点数を得ることの2つの使い道があるということになる。
この拡大行動と点数行動の選択肢のどちらが得かということを常に考え続けることが拡大再生産というゲームを上手くプレイするためのキモになる。
ゲームによって細かいところは異なるが、ざっくりと言ってしまうと、ゲーム序盤は拡大行動を全力で行い、そしてゲーム終盤になるにつれて点数行動を増やしていくことが拡大再生産ゲームで勝つコツになる。
クランズオブカレドニアについて
クランズオブカレドニアも拡大再生産のゲームなので、基本的には前述の定石で考えたいところだ。
このゲームは5ラウンドのゲームなので、前述の考え方だと、ゲーム序盤である1〜3ラウンド目はユニットを置いて拡大をし(拡大行動)、4〜5ラウンド目に生み出した資材を使ってタイルを履行する(点数行動)、という流れになるだろう。しかしここでこのゲームの厄介なポイントがある。
このゲームでは、主な点数元であるタイルを取得するのに契約金がかかるのだが、これがラウンドが進むごとに高くなっていくのだ。
更に、タイルは8枚しか市場に出ないが、次のラウンドが始まるまで補充されないため、全員がこの戦法を取った場合1人あたり2枚×2ラウンドの4枚しか取得することができない。つまり、本来序盤に行うべきではない点数行動を早めに行う理由ができてしまう。
上記のことからこのゲームでは序盤から積極的にタイルを取っていくアグロ戦術と、終盤に一気に取りに行く拡大戦術がある。
しかし、結論から言ってしまうと、アグロ戦術と拡大戦術はこれだけ早めにタイルを取る理由があったとしても拡大戦術の方が圧倒的に有利だ。
もちろんアグロ戦術でも勝てないわけではなく、状況によってはそちらの方が有利になることもなくはないのだが、基本的には難しいと思った方が良い。
そのため、このゲームにおいても「序盤はできるだけ早く全力で拡大」と考えよう。
まとめ
長々と話してきたが、1章で言いたいことをまとめると、「序盤はできるだけ早く全力で拡大」ということだ。このゲームの性質上早く早くタイルを取りたくなってしまうが、しっかり拡大をして生産力を上げることが点数を伸ばすことに繋がる。
2章では、この考え方を元に、各フェイズやアクションの細かい考え方について記述していく。