『現在』は存在しない【スプラトゥーン3グランドフェス】

ふと時計に目を向ける。壁掛け時計と卓上時計。
この2人は同じ時間の中にいる。
はずなのに。いつも針が指し示す時間というものが狂っている。まったく「同じ時間」を告げることがないのだ。

時計の電池やら性能も3コと100均だったかは覚えていないのだが、それほど高性能というほどでもないので単純に電池の問題か品質のズレなのかはわからないけど、実はそうでもない。

時間の流れは得てして統一されていないからだ。

『時間』という人類最大のナゾに対して、ぼくらは捉えどころのない感覚の中でも過ごしている。

『過去」のことは100%ではないにして思い出せるが、『未来』のことを思い出せるわけでも知っているわけでもない。『現在』なんてもっとあやふやだ。1秒1秒過ぎていく時点ですでに『過去』なのだ。暴力的に流れる嵐の中、一瞬で変化するトリッキーな船旅の最中にいる。

船の航海には卓越した技術と海図の知識、経験による確かなウデマエがものを言う。それ等は今しがた獲得したギアパワーではなく、何度も海とバトルを繰り返した『過去』のプロセスから得られるものだ。

ナワバリバトルでもガチバトルでも「確かな未来」は存在しないだろう。予想を超えるイカちゃんやタコちゃんが現れ、思うようにバトルを進められないこともザラにある。「未来」の言葉が指し示すとおり「来るのか来ないのかもわからない」ものが「未来」

では『現在』はどうであろうか？現在を生き抜くことは今を生きるぼくらにとって最重要課題である。『今の積み重ね』がたしかな『未来』を作り、輝かしい『過去』を彩る結果を導く。