いへん・たいへん・ゲシュタルト「8番出口」
朝出社してみるとあら大変。
昨日とうってかわってデスクの配置が変わっている。誰がどこに座ればいいのかみんな大混乱。
落ち着けばいいのだけど、少しの変化でしこたま揺さぶられるのが人間なのだろうかね。
ぼくはなるべく混乱しないように
荷物は整理整頓して覚えやすいように配置する。
あくまで自己基準だけど。
ボールペンは右。おサイフはリュックの下。鍵は右ポケット。これならすかさず取り出せて探す必要もないので一安心だ。
しかし。異変は突然起きる。
鍵がない。ペンが見当たらない。スマホがいない。いつものポジションに彼らが鎮座していない。少しの間探してみても、まったく見つからないから、異世界にでもすっ飛んで行ってしまったのかと疑いはじめる。
部屋を行ったり来たりしながら、鍵とスマホは発見したけれど、ボールペンがおらん。こやつはどこに向かったのか。新調したばかりだったのに。
人間には視覚的に盲点がある。カンタンに言えば、木を見ると森が見えず、森を見ると気が見えない。だからある決まった「カタチ」として脳に保存しておく。同じものを見れば見るほど、「それが当たり前」として「認知」されるってことだろうか。この「当たり前」から外れた時、人は「見えない」状態におちいる。(多分)
「8番出口」はこの仕組みをほんとによく使いこなしている。あからさまな異変が起きていれば"おかしい!"と確信できるけれど、進めれば進めるほど途端に「普通」がわからなくなる。おかしい気がするのに、おかしくなかった。いやおや!おかしかったのに、なにもないってどういうこと!?と
右往左往する。
わずか1通路の中で数々のドラマがつまっている。あまりにもあっぱれすぎて夜通し遊び倒してしまった。大きな異変から僅かな異変まで。ループする「8」横から見れば「∞」タイトルからしてやばい。一度遊んでごらんなさい。世界の隅々の「異変と正常」の境界線がおかしくなりますよ。
いや「ゲームと現実」も溶かしてしまう威力がこのゲームにはあります。
それにしても・・・ぼくのボールペンはどこにいったのだろうか。新しく買ったばかりなんだけどな。アレ??それはいつの話しだ??そもそも買ってなかったのかな??
ぼくの記憶にも「異変」起きているようだ。
コケでした〜。
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