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自然との共生がだいじ!宇宙No.1ノーカを目指す「アストロノーカ」

スーパーとかコンビニってめっちゃ建ってるじゃないですか。スーパーなんてもうそれこそデカすぎて、「スーパー(超)じゃない大きさ」になっていて。

最近、コーヒーやチョコレートに関する本を読み漁っているんですけど、この二つに関する歴史って本当に重たい。

で、
コンビニやスーパーが出来上がって、それはそれはとってもありがたいし、毎日のお昼ご飯にお世話になりっぱなしで無くなってしまっては困ります。もうどこで生活したらいいのか路頭に迷いますね。

でもね、

どこで作ってるんだろうって思うんですよ。
そういうことはまぁ、調べれば出てくるし、お店のポップなんか見れば事細かく記載されているので、納得はできるんです。仕事柄でっかい畑とか毎日見ますし、季節に合わせて収穫されていく様なんて、人の営みの尊さなんかも感じてしまったり。

ほんと「ノーカ」ってすごい仕事。

それもこれも、若かりしコケがこのゲームを通じて知ったこと。その名も

アストロノーカ

世紀末寸前で、スターオーシャン2のおまけディスクにも入っていた
「宇宙一のノーカ」を目指すほのぼの農家ゲーム。ハードはプレイステーション。発売はエニックス。(現スクウェア・エニックス)

どういう経緯なのかは忘れましたが、
宇宙野菜を育てることになった主人公は、
相棒の農作業ロボット「ピート君」と一緒に
未開拓惑星で野菜を作ります。

それもこれも、全宇宙ノーカ憧れのマト、
「アストロキング」を作るため。

基本的なお世話はピートがやってくれている
(らしい)ので、
プレイヤーがすることは

・タネをまいて
・見守って
・収穫

収穫するとタネが3つ手に入るので、それを元手にまたヤサイを作ります。

収穫したヤサイはいつでも売ることができ、お金に変えられ、畑の拡張などにも使えるので、
バンバン育てて売っていくのがコツ。


最も初歩的なヤサイ「シマイモ」

「アストロ(星の)という通り、ヤサイは全て
宇宙で育成できるように改良されたヤサイたち。初心者はみんな「シマイモ」と呼ばれるじゃがいも作りからスタートします。もようがシマシマしていますね。

主人公はタネをまいたらあとはピートにお任せ。
ひっそりお水をくれたりしているのだそう。

その間は、ピートとお茶してのんびりするもよし
アストロネットを通じて他のノーカさんとの交流も深めるもよし。特に「宇宙農協」から送られてくるメールは一読のカチありです。

おヤサイに関するレキシや情報がマンサイで
どう言った経緯で作られたか、どこが食べられるだとかのことが、こと細かく書かれているので
育てる時の愛着がさらにまします。

ヤサイの種類はすごく豊富で、シマイモの
他にもカブの可食部が地上に出てきて輪ができる「星カブ」や
人が座っても壊れない大きさになる
腰掛けレンコン」なども初心者にはおすすめ。他にも「電灯キューリ」や「土星ナス」なんてものもあって思わず育てたくなるヤサイばっかり。

ヤサイがとにかくかわいいんです。


収穫どき。

シマイモは3日ほどで成熟します、3日以上でも収穫できますがあまり意味はないので早めに収穫しましょう。早めに取ってしまっても問題ないのですが、タネがなかったり、2個しか取れない、なんてことも。

実際、スーパーに出回る野菜の多くは収穫されずにそのまま腐ってしまうのがほとんどだそうです。理由は発育不良だったり、虫食いなんかだそうですが最も多いのは「形が悪い」からだそう。食べられるのにね…。あゲームゲーム。

え?ヤサイ育てて売るだけ?
ノンノン。ノーカの真骨頂は「タネの交配」!!

ヤサイたちにはそれぞれ「属性」があって、ある遺伝子とない遺伝子があります。
例えば先ほどの「シマイモ」は「重さ」という属性を持っており、「重たいシマイモ」ほど価値が上がります。

どうやって交配するのかというと、
シマイモのタネ情報を見ます。
○は適性があって「ー」はその適正がないことになります。

○ーーーーというシマイモと
ー○ーーーというシマイモがあったとします。
これをかけわせると
○○ーーーというシマイモのタネが生まれます。
コレを育てれば○○ーーーという遺伝子を持ったシマイモが出来上がります。
で、シマイモそれぞれに個性があって、中には
ーーー○ーとか
ーーーー○などのシマイモが育ちます。
このタネをかけわせて
ーーー○○のシマイモのタネを作り、
収穫してタネを回収します。

で、
○○ーーーとーーー○○のシマイモをかけわせると
○○ー○○という非常に優れたシマイモが作れるようになるのです。
全部の遺伝子を◯◯◯◯◯(本当は9マスある)にすると
その遺伝子は「固定」されてこれ以下にならない固定化が起きます。
タネの交配次第では遺伝情報が消えてしまうこともしばしば。
固定化を狙って優れたヤサイを作るのが楽しい。


また、「星カブ」は
「大きさ」という属性があって
「大きい星カブ」と
「重たいシマイモ」をかけ合わせて
「大きくて重たいシマイモ」が作れたり、
新しいヤサイになったりもします。
「模様」属性もあり、
「大きくて重たくて爆笑模様のシマイモ」
も作れます。
結構タイヘンですけどね。
模様はなみなみになって、もっとかわいくなりますよ。

そしてゆくゆくは交配で「アストロキング」の
タネを作るのが最終目的。ブジに育てるのも大変ですが、畑で実をつけた時は感動もの。
あれは作った人にしかわからない感情がありますね。もうラスボス倒した!とかのレベルじゃないんで…。かわいい子が旅に出る…に近い?

ただ、正直に言いますとすっっごい苦行。
もう薄暗い納屋の中で淡々と作業するものだからめちゃめちゃ萎える。

しかもヤサイの出来をピートが「予測」してくれるんです。

「やや大きい」とか「やや重い」シマイモとか。

「それ!!」っと思ってOK出したら「クズ」に
なったり予想外のものになったりで、
ピートをスクラップにしてやろうか
真剣に悩みますね。

また予測結果をLボタンかRボタンで切り替えるんですが、ピコピコ切り替えていくうちに通りすぎちゃって延々と狙った予測に出会えなくて悔やんでも悔やみきれない思いにさらされます。


世の中に出ている野菜だって、
こうやって品種改良されているはずなんですよ。
病害に強いとか早く育つとか。

これはゲームだから結果はすぐわかりますが、実際は育てないといけないんですから気が遠くなるような作業です。しかも「畑」の状態とかも計測したり場合のよっては分析したりして。経験的なものから科学的なものにまで発展してるんですから、尊敬しないわけないですよ…。




そうして手塩にかけたヤサイ。
大事に大事にしているのに、切っても切れないのがこいつとの戦い。
「バブー」と呼ばれる害獣です。どうやら毎日星の裏側からテクテク歩いてくるみたいで、せっかく育てたヤサイを狙ってやってきます。



バブーに食べられると「傷物」になり、種は収穫できなくなるし、売ってもお金にならないしで、いいことがありません。なにより、交配で作った優等生なタネがなくなってしまうのがイタイ。

それにヤサイは「コンクール」に出場して、宇宙ノーカランキングをあげて知名度を上げなければなりません。

傷物なんか出品した日には「クズね」と
一蹴され相手にもされません。

時々、言われたくなる時があるんですけどね(笑)



バブーは畑の手前にあるスペースで「トラップ」を仕掛けて撃退します。体力か根気をなくすとバブーはすみかに帰っていきます。

トラップは商人から買うことができ、さまざまな仕掛けが売っていきますので、効果と範囲を予測しながら目的に合ったものを買いましょう。
いいお値段しますけどね。

このバブー、何が厄介かって、
彼ら「進化」するんですよ。
やる気をなくすトラップばっかり使っていたら

ど根性なバブーに育ちますし、
足止めするようなものなら足が強くなって
足止め系のトラップが効かなくなっていきます。

結果これを繰り返すともう何やってもダメダメ。

強靭な脚力をもってして穴は飛び越えるわ
パンチングマシーンで殴られたら殴り返すわ
川に落とそうとしても羽が生えてくるわで
お手上げ状態。

何もしなければ退化もするそうなのですが、
一回も見たことがありません。

じゃあどうするのかって?

答えは「何もしない」

バブーだって生き物。
お腹が減ってわざわざ裏側から歩いてきます。
食べたいだけなのです。
だから、悪気はないし、
お腹がいっぱいならお家に帰ります。
多分、ご飯がノーカの食べ物しかないのでしょう。
だから大事にしたいのはわかりますが、
「お裾分け」してあげるくらいの気持ちでいましょう。

撃退するのはコンクール日が近づいてきた時だけ。大体月一で開催されるので、その週の時だけにします。

手前の畑をよく狙ってくるので、手前にはエサ用にヤサイ育ててコンクール用には奥で育てておけば大方被害にはあいません。

敵対意識で見ていると
バブーも負けじとどんどん進化し
食べる量も増えていきます。

逆に程よくご飯を与えてあげるような気持ちで
迎え入れると
あら不思議。全然食べないし、
少しだけ食べて帰っていきます。

100%無害なんて無理な話。

形が悪いなんて人工的な理由でしかありませんが
虫も鳥も悪気があって食べているわけではない。みんな必死。

だからスーパーに並んでいるお野菜は
みんな優等生。

交配され敵から身を守り、
なおかつ人のお眼鏡にかなった
野菜しか選ばれません。


今ゲームで最も続編出てくれないか期待しているソフトの一つ。
来ないかなぁて。
リメイクでも、いいんだよなぁ。

ほんと、ノーカってすごい仕事だ。
美味しいお野菜をありがたくいただきます!



今回のお話はおしまいです。
最後まで読んでくださりありがとうございます。

コケでした〜。


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