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「0か100か」の思考から離れた方が幸福度はあがる

こんにちは、ねこばすです。
久しぶりの投稿になってしまいました。

さて、先日元ハウスメイトと外食をしてきました。
一緒に住んでいる頃はしたことなかったのですが、彼女が引っ越すと分かってから約束を入れました。
シェアハウスあるある。

彼女は、某外国から日本に来て働いて10年以上の方です。
とても聡明で日本のことも好きでいてくれて、嬉しい限り。

そんな彼女(以下Aさん)は30代なのですが、最近まで結婚にすごく焦っていたそうです。
子どもが欲しいから。

実際は妹さんが先に結婚をしたのですが、「子どもは私が先に産むから待ってて」と無理難題を言ってしまうくらい、自分で自分に圧をかけていました。

しかし、その結婚・出産願望を最近手放すことに成功した、とのことでした。

いざ手放すことができると、
「自分がなぜあんなに結婚することや出産する順番に拘っていたのか分からない」
と思うようになったそうです。

「結婚しなければ、将来孤独になるわよ。という祖国のおばが言う言葉を真に受けていたけれど、よく考えたらそんなの関係ないよね」
と話してくれて、まったくもってその通り。
(年長者がこういうことを言うのって、日本だけじゃないのですね)

結婚ってしなきゃいけないものじゃなし、してもしなくても人間は孤独な生き物です。
冷静に考えればそう分かるはずなのに、「結婚して当たり前。しない人は不幸」という「ゼロヒャク思考」によって結婚に焦り、できないことに強烈な劣等感を持ってしまうのです。

結婚も出産も、あと他の色んなこともゼロかヒャクかではありません。
結婚したら幸せになれると思って結婚したけれど、結果的に夫婦仲が冷めてしまって一人でいるよりも孤独を感じることだってあるわけです。

「結婚したら絶対幸せになれるんだ」という極端な思考も、あるいは「結婚したって幸せになれる保証なんてないんだから、絶対に結婚しない」という逆サイドに極端な思考も、本人にとっては苦しいものになるのではないでしょうか。

「絶対結婚したいわけじゃないけど、もし合う人がいたらしてみてもいいかな。離婚することもあるかもしれないけどそれはそれ」
ぐらいのスタンスの方が結婚できそうですし、そもそも結婚してもしなくても本人は幸せでいそう。

子どもを産む前は家族でのハッピーライフを想像するでしょうが、実際の子育ては大変。中には育てにくい子もいます。命を背負う責任がずっとのしかかります。
でも、それを突き詰めて考えると誰も子どもを産めなくなります。
一つの方向に考え過ぎたり寄っかかっても、いいことってありませんね。

真面目な人ほど、完璧主義に陥り、ゼロヒャク思考により自分で自分の首を絞める傾向があるように感じます。
それは、行政(政治)の界隈でも見られます。

例えば、少子化対策の話。

日本の少子化の話になると、必ずセットで「未婚率の上昇」の話も出ます。
現状の数字を見るならば、確かにそれらには関係があるでしょう。

私が腑に落ちないのは、少子化対策の話になった時に「婚姻数を増やそう!」となり行政が婚活支援をしちゃったりすることです。

なぜそんな思考になる?
「出生数を増やすべき」=「結婚すべき」
ということですよね。

子どもを産むためには結婚しなきゃいけない、ということを行政が言っているのと同じことです。
それってかなり極端かつステレオタイプな考え方じゃないですか?

今までの日本は、結婚して子どもを産むことにで生活がしやすくなる設計になっていました。
ですが、それで今出生数も婚姻数も減ってきてるのです。
だったら他の方法を考えないと。

シングルでも出産しやすく子育てをしやすいよう補助を出してあげれば、子どもを産む女性はもっと増えると思います。
現代女性の中には「結婚したい」と「子どもがほしい」は繋がっていない人も多いのです。

結婚して子どもを持つこと自体ももちろん保障はされるべきだし、そこにもいろいろヘルプは必要です。
でも、それって出生数を増やすという課題に対して、絶対に必要な条件ではありません。

行政が婚活支援をするということは「子どもを産み育てるためには結婚をしなければならないんだ」という刷り込みをすることであり、その結果「私は結婚できない(しない)から子どもは産めない」という逆効果を発生させる原因になると、私は考えています。

政治や行政が個人に与える影響は大きいです。
そこの人たちには誰よりも柔軟な思考でいてほしいですし、少なくともゼロヒャク思考からは離れてほしいものです。

話が大きくなってしまいましたが、自分自身も含め私の周りには
「仕事も充実していて趣味もある。これからの人生楽しいことがたくさんある」
ように見えるのに、完璧主義ゆえに悩みを多く抱えている人がけっこういます。

それって、思考一つの違いだったりするので(そこにある事実は変わらない)、完璧主義(ゼロヒャク思考)からは極力離れてはどうかな、と思います。
私は、もともと物事を深く考えないタイプですが、それでも完璧主義に陥らないよう練習をする日々です。
一緒に練習しましょうね。

それでは、また。





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