多重露光展
2018年5月にFoto Space Reagoで多重露光展が行われた。これは、2018年4月から沖縄県立博物館・美術館で開催された企画展「涯テノ詩聲 詩人吉増剛造展」と関連企画として行われたもので、吉増氏の多重露光プリント5枚を中心に、50人の作家が自分の多重露光作品を持ち込んで展示を行う展示でした。
Reago(ラーゴ)は何度も足を運んだので、あのスペースに50人もの作品をどうやって展示をするのか、しかも一人一作品ではなく枚数制限なし。どうするんだと思った。
結果、壁、柱、天井と貼れるところ、貼れるところに写真が貼られ、壁が見えない。スペースがないから人の写真に重なるように貼られる、天井から吊される。
何でもありの展示に笑ってしまった。
俺が、展示のために足を運んだ時には、もうほとんどスペースがなかったから困った。人数が多いから先に来て、いいスペースに自分の作品を綺麗に展示している人がいた。出遅れたと思った。悔しかったね。だって、いい場所はすでになく、自分の作品をまとめて貼れるようなスペースがなかった。こりゃ、出遅れた、失敗だと思ったね。
でも、せっかく持ってきたのに貼らないというのもね。
それで、空いているスペースに1枚、2枚と貼っていったんだけど、これだけの写真があって、隅っこのスペースにちょこちょこ貼っても誰も気付かないなと思うと、寂しくなった。
泣いて帰ろうか・・・
そこで、開き直るのが俺の悪いところ(いいところ?)。
どうせ目立たないなら、なんか面白いことをしてやろうと思ったのよ。
そしたら、先にいいところを陣取っている人が羨ましいのと同時になんか腹が立ってきた。
貼っている写真を外すことはできないので、彼の写真のそばに、俺の写真をとなり合わせるように貼る。その人が見せたい意図が半減、あるいは違う見方になるように自分の写真を貼っていく。
これが、面白い。
俺の写真を隣に貼ると、先に貼られていた写真の印象が大きく変わる。この変化が面白くてね。かなり悪ノリをして、貼ったね。
コーナーに写真を、曲げて貼ってみたり、綺麗な写真の側にきつい色の写真を逆さまに貼ったりと。
普通に貼るとやってはいけない禁止手でバンバンはる。これが楽しくて、楽しくて、イタズラをしている気分。
実は、俺が悪ノリする前までは、ゴチャゴチャはしていたけど、みんな先に貼った人をリスペクトしていたような気がするけど、俺が悪ノリでリスペクトなしの貼り方をしたので、後の人たちはさらに悪ノリ、いやいやより自由に貼っていた。
それを見つけて、より楽しく見れました。
ちなみに、最初にキチンと貼っていた方は知り合いで、先輩達です。すいませんでしたAさん。悪ノリをしたのは私です(笑)
さて、この写真展は、個々の作品を見せるという点ではもの足りなかったり、怒った人もいたけど、多人数の作家によるインスタレーションとして見ると、面白かったのかなと振り返っている。
多くの個性が密集することにより、一つの群、塊となり全体から個性は目立たなくなり、一つのカオスの空間となるが、ミクロに見ていくと、特徴ある写真が、一枚として、隣、周囲の写真との相互作用で魅力をだしていた。最初の意図とは違う展示になったが、一つの実験的な展示としては良かったのではないかと思う。
ちょっと言い訳っぽいかな(笑)
この多重露光展をネットで検索してポスターを、見つけた。
そしたら、知っている人が結構いるじゃないですか。七海愛は以前から知っているけど、この前の売ります展で一緒だった伊波リンダ、奥西優子、上原沙也加、タイラジュン等など
気づかなかった
あれ?もしかして、以前にも多重露光展の事を書いた?
記憶があいまい・・・
まぁ、いいか。
きっと書いている内容は少しは違うはずだから
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