路面電車と車の運転
高知に来て運転するぞとなった時。ハードルとなるのが路面電車(以下電車)が走っていることである。道路と沿って軌道があるので、右左折の時が恐ろしいのだ。
電車の軌道には柵や網といったものが無い。また、盛り上がってもいない。道路と同じ高さに線路が走っているのである。
ちなみに高知の電車の軌道は日本一長く、三市町にわたって伸びている。一部は単線の軌道であり、車、自転車、歩行者、電車が縫うように走り抜ける。まるで東南アジアだ。
南国市の御免町にあるスーパーなんて、入り口のどまん前が軌道だ。スーパーに出入りする人と車、道路を走る車、向かって来る電車、もはやカオスである。
しかも高知は道路事情が悪く、道幅がどこも狭い。私の家の近所は特に狭く、「電車通り」と呼ばれる電車の軌道が並ぶ国道は、電柱が車の擦り傷痕だらけだ。私の祖父もここで擦り、サイドミラーを落とした(!)。
とはいえ大型トラックはここをすいすい走り抜けるので、ドライバーの運転テクニックは素晴らしい。もちろん道幅すれすれ、電車ギリギリである。
何が一番恐ろしいかって、矢印のない右折の時が一番怖い。まず初心者はここで冷や汗びっしょりになる。後ろから電車が来ないかチェックしながら、交差点全ての信号が赤になったタイミングでサッと曲がるのだ。初心者の時はよく後続車にクラクション鳴らされたなぁ。
休みの日ともなると、県外ナンバーの車が軌道を塞ぎ、電車に警笛をパーパー鳴らされているのを目にする。路面電車の走っていない地域から来た人は、十分気をつけてくださいよ。
あとは小道から電車通りに出る時。走っているのは車に加え、大きな電車である。ようく左右を見て、ミラーもチェックして出ないと、大変なことになる。ここでも電車を塞いでパーパー鳴らされているのを見る。軌道に入った時電車が来たら、バックしなさいね。
電車の軌道は雨の日に大変滑る。私も何度転んだことか。バイク・自転車が転んでいるのもよく見る。危ないから濡れている線路は足で踏まないこと。雨の日にはスピードを落として、線路と直角に進むこと。
そういえば子どもの頃。遠足で電車を利用した時なんか、窓から同じ高さに見えるトラックの運転手さんに手を振ったりしたなぁ。結構電車の中から車の中って、丸見えなのだ。ドライバーの観察とか暇つぶしにしてみたりして。信号待ちにスマホ見てる人多いぞ。
路面電車と車の運転。高知あるあるネタかもしれない。最初はビクビクするけど、慣れたら怖くないからね。安全運転を心がけて!
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