「梅すこんぶグミ」
私が大学生の頃だから、もう20年以上も前になる。当時の私は宮城県仙台市に住んでいた。
その日もいつものように地元のスーパー「ヨークベニマル」へ買い物に。おやつでもと思いお菓子コーナーを見た時のこと。ソレはあったのである。
「梅すこんぶグミ」。チャック付き小袋(ピンクっぽい色だったと思う)には、そう書いてあった。私は梅も昆布もグミも大好物だ。これはと思い、迷わず手に取った。
中身は花型で、ちょうど小学生の算数セットにある花型おはじきくらいの大きさ。色は昆布のような黒緑色。周りには白いパウダーがまぶしてあった。
口に放り込むと、甘酸っぱい酢昆布の味。固く噛みごたえのあるグミは、噛めば噛むほど味が染み出してくる。周りのパウダーは酸っぱいが、グミはまろやかだ。梅の風味が後味を爽やかにさせる。
それ以来、私は「梅すこんぶグミ」のトリコとなった。ヨークベニマルに行く度に買い、ニチニチと噛んでは堪能していた。
ところがこのグミ、他人ウケは悪かった。「梅すこんぶ?気持ち悪い」「何それ、不気味」などと、散々な言われよう。
グミは昆布と違って持ち運びも取り扱いもラク。何より歯に挟まらないのが良いのに。好んで食べるのは私だけだった。
そのせいか、瞬く間に店頭から姿を消した。何度もリピ買いしていた私はショックで、ヨークベニマルだけでなく色んなスーパーを探し歩いたが、とうとう見つけることは出来なかった。
あれから20年。今は「グミの時代」である。ありとあらゆる種類のグミがスーパーに陳列され、グミ市場はかなりのものだ。
そこでだ。メーカーさんに言いたい。かの「梅すこんぶグミ」を復活してくれないか。絶対今なら人気が出るはず。私が断言するぞ。もっとも私は肝心のメーカー名を失念しており、問い合わせのしようもない。
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