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それは恋じゃなくってね。


ー最近あなたから来るLINEの文章の雰囲気が変わった気がする。


なんてことを友達に言われた昨日。
言われて自分の送った文章を見て、納得。
そして思う。この雰囲気誰かに似てる。


少し逡巡してたどりつく、あ、バイト先の上司。

絵文字は使わずに、語尾が伸びる。読点も必ずつける。比較的短文で送るから通知が増える。なんて。

絵文字多用の長文魔のいつもの私とはえらく違う。そりゃ友達も引っかかるだろう。


思い当たったその人は、気を緩めて歩を進めると道を踏み外して恋に落ちてしまいそうな人。

本人がこれを読んでいないことを切に祈って私の気持ちを落としておく。


出会ったのは三ヶ月前。私のバイトの面接担当だった。

くせっ毛の髪とくりくりの二重の目。覗き込むようにめちゃめちゃ真っ直ぐ目合わせてくれる。チャラいけどいい人じゃんね。
てか顔ちっさ。
多分私より10個くらい上だろうか。

適当な挨拶を交わす間に怒濤の勢いで多分そんなことを思った。

15分ほど会話して採用された。
めちゃめちゃ良いバイト先を引き当てたと今になって思う。大好きなお店。



最初のうちは苦手だった。
いや苦手というより、別の世界の生き物に思えてどう接して良いか分からなかった。

いわゆる生粋のキラキラ陽キャ。すごい勢いで距離を詰めてくる。ついていけない。

でもね

人懐こくって周り見てるだけあって、ほんの少し困ったことがあって顔を上げたら、目線で察して飛んできてくれる。

すごい些細なことめちゃめちゃ誉めてくれるの。


私が浪人生だと伝えたら、安易な励ましはせずにきちんと現状を確認した上で、ニコニコ応援してくれる。

なにもかもこの人にとっては当たり前のことなんだろうな。

人との距離感のつかみ方が天才なの。

こうして思い浮かべるだけで会いたくなっちゃうね。


たった3ヶ月しか過ごしていないけれど、人として、上司として純粋に尊敬するようになった。



でも分かる、どんなに素敵な人でも、あくまで尊敬するにとどめておかなくちゃ。だってそういう人なんだから。


少し年が離れていて頼りになる憧れのお兄さん。あくまで憧れ。

浪人してて孤独だから、失恋したばかりだから、少し私の心が弱っているせいで優しくされて気持ちが揺らぐだけ。

恋とは違う。
大丈夫。ちゃんと分かってる。
この人には沼っちゃいけないの。つらくなるよ。



お願いだから今は私が恋に落ちても良い人が近くにいて欲しい。

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nyaco
嬉しすぎて空飛べそうです。焼きプリンを食べます。