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登山日記① 〜身延山〜

メンタルトレーニングとして、三連休の1日は登山をすることにしている。
最近読んだ本で、仏教に触れることが多かったので、日本仏教三大霊山に登ってみようと決意。
身延山はロープウェイで山頂まで行けますが、今回は「修行」がテーマなので、全行程歩きです。
山頂の標高1,153m。行き帰り約6時間。
行ってきます🐾

門前町
三門

まず、おっきな三門をくぐり抜けると、いきなりこの山の最大の難所が登場。

菩提梯

287段の菩提梯。
初っ端から、登るの辞めよっかなと思ってしまう階段。
一段一段がけっこう大きいく傾斜がキツいので、心臓破りの階段である。
この上の「久遠寺」までは、車で行けるのであるが、修験者はそんなことしない。

久遠寺

早朝の久遠寺。まだ、そんなに人はいない。
日中は観光客がたくさんいる。
ここから、人気の無い、奥之院表参道(東側ルート)をひたすら歩く。

大きな杉がいっぱいあります。

参道は、整備されていて、登山初心者でも難なく登れます。
参道の途中で、宿坊がいくつかあり、休憩もできます。トイレも借りれるので、これはありがたい。自販機もありました。

身延の街並み

山の中腹からは、身延の街並み、富士山側の山並みも観れたり。
登り2時間程度で山頂「奥之院思親閣」に到着。


日蓮聖人立象

11時ごろになると人が沢山いました。
ささっと御参りし、展望台へ。

山頂

よく晴れて南アルプスが綺麗に見えます。
いつかあそこの頂きまで登るぞと決意し、団子を食べて下山。

くし切り団子(苦死切り団子)
ゆるキャンで有名みたい

帰りは裏参道(西側ルート)で下る。
こちらの参道も宿坊や、日蓮聖人のお墓や、滝も観られ、たぶんけっこう重要なスポットがあるようです。(あんまりよく分からない)

だいたい5時間半ぐらいで下山。
頑張ったぜ。

身延山の感想は、懐の深い仏教の山。
「南無妙法蓮華経」を唱えることが修行であり、万人を平等に成仏へ導くという思想からかなと。
まさに、登山する修験者もいれば、ロープウェイで参拝することもできる。
バリアフリーに配慮して部分もありました。

「然れば吹風も、ゆるぐ木草も、流るる水の音までも、此山には妙法の五字を唱へずと云ことなし。未来際までも心は身延山に可住候。」
日蓮聖人の言葉らしいのですが、訳すと、
「吹く風の音も、ゆれる木草や流れる水の音も、この身延山にいると、法華経を唱える声に聞こえる。この先も私の心は身延山に住み続けるのです。」

もはや、「南無妙法蓮華経」と唱えなくても、山を五感で感じることで功徳があるのかも知れませんね。

山登りとしては、そんなに向いている山だとは思いませんが、修行としてはピッタリな山だったのではないでしょうか。
登山中にお坊さんが「ご苦労様です」と声をかけてくださり、日蓮宗にあんまり詳しくなくて申し訳ない気持ちになったのですが、なんか嬉しかったです🐾

さて、次はどこに登ろうか…。

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