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【読書日和】「ウタ・カタ Vol.1 浮く」『浮き玉』(右左上左右右著)を読んで


 題名から、「夏」をイメージした。楽しい夏。でも違った。それは、「死」というもの。楽しいこととからは、かけ離れている。
 死んだと思われた兄が生きているかもしれないと気づいたのは、その弟。その兄がだんだんと近づいてくる。弟は、兄に会いたかったのだろうか。自分が死なせてしまったかもしれない罪悪感から? 
 怖かっただろうと思う。「兄らしきモノ」に会うのは。それでも行ったのは、兄を助けたかったからかもしれない。
 結局、兄は救われたのだろうか。救われたのだと思いたい。

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