言葉の花束ーアキの詩集No.177
1.「秋眠」
春眠
暁を覚えずとは
言うけれど
秋の涼しげな空気も
また
心地よ過ぎて
眠りを誘うよ
夏の暑苦しさの
疲れを癒す
秋の夜
私は今からでも
春までぐっすり
秋眠したい
2.「劇的ビフォーアフター」
何となく
気が向いたので
100均に寄って
収納グッズを買って
部屋にある物を
みんな収納したら
あら不思議
部屋がスッキリ
片付いて
見栄えも良し
空気も良し
劇的ビフォーアフターの
達成感に包まれながら
昼寝する心地よさは
格別だったよ
3.「偉くなりたい訳じゃない」
偉くなりたい
訳じゃない
ただの
モブキャラだとしても
誇りある生き方を
していきたいんだ
4.「過去の苦しみ」
今があるのは
過去に受けた苦しみがあるからだ
なんて
苦しみの肯定の仕方は
したくない
それは
結果論だ
苦しいものは
苦しい
強く生きるために
仕方なく苦しみを受けたとして
それに納得しているならば
今も
強くなるために
果てのない苦しみを受けて良いのか?
もう
ここで終わらせたいよ
過去の苦しみを引きずらず
今を幸せに生きたいよ
5.「知ったかぶり」
知ったかぶりが
私は一番嫌い
良かれと思って
発言をしているのだろうけれど
言動に責任がないから
容易に人を傷つける
分かった振りして
こうしろ
ああしろ
なんて
慎みがない
自分がどこまで理解しているか
客観視して
相手への影響を考えながら
発言する
自分は分からない
ということを念頭に置いた
謙虚な姿勢は
あった方が良いと思う
6.「リアルな世界での楽しみ方」
乗る予定の電車を
逃した
都合良く
超能力が発現し
目的地まで
ワープ出来たら良いのに
なんて
寝ぼけてないで
さっさと
行かんと
私は
リアルな世界の
キャラクター
慎重に冷静に
かつ
楽しみながら
トラブルを対処しようよ
特別なスキルはなくても
考え方次第で
楽しく攻略できるさ
7.「実家に帰れば猫がいる」
実家に帰れば
出迎えてくれる
可愛い子
撫でれば
ゴロゴロ喉をならし
こちらが
横になっていれば
脚の上で丸くなる
そして
パソコンで仕事をしていれば
股の間に入り込み
構ってと
アピールする
これだよ
これ
うちの猫の
これがたまらんのよ
猫に
振り回されたくて
多少面倒でも
実家に帰るのよ
8.「シンプル」
家も
道具も
使うものは
多機能よりも
シンプルな方が
私は好き
多少の不便が
あっても
それを
楽しむのも
一興だから
9.「可愛いんだもの」
愛猫の
寝姿眺めて
和む一時
至福の時
思わず
撫でてしまうよ
可愛いんだもの
でも
撫ですぎて
手を蹴り上げられて
薄目を開けて
止めろとアピール
ごめんよ
だって
可愛いんだもの