言葉の花束ーアキの詩集No.170
1.「枝豆」
山盛りの
茹でた枝豆を
貪るように
食べる
素朴な味わいが
食欲をかきたてる
いくら食べても
飽きない
ポテチに匹敵するくらい
貪る手が止まらない
急に食べたくなって
買った枝豆
まさか
これ程までに
私を虜にするとは
2.「幸せの魔法」
仕事を
終えて
晩御飯の
献立を考えて
1日の
忙しなさを
リセットする
美味しいものを
考えるワクワクは
1日の疲れや悩みも
みんな吹き飛ばす
魔法だ
私にとっての
幸せの魔法は
日常の中に
紛れている
そういう
ささやかな
感動や気付きの
積み重ねなんだ
3.「怒りを静かに受け止める」
誰だって
思い出したくない
他人に話したくない過去はあるし
踏み込まれたくない
領域がある
そんな
自分にとって
デリケートな部分に
ずかずか
土足で踏み込まれたら
良い気持ちはしない
その不快感を
圧し殺して
相手に従う
必要もないし
相手を
許す必要もない
自分の怒りを
素直に受け止め
静かに
距離を取るだけで良い
正しい人ではなく
私は私でありたい
4.「一人暮らしライフ」
独り暮らしを始めて
1ヶ月
どうしても目につく
フローリングの埃
見ない振りが
出来なくなって
掃除道具を買って
直ぐに掃除
満足するまで
掃除して
部屋も
気分も
爽快
爽快ついでに
締めに作った
お昼ごはんの
チャーハンが
最高に美味しい
今日も
充実しているね
独り暮らしライフ
5.「生活音」
独り暮らしをして
ちょくちょく聞こえてくる
お隣さんの
生活音
初めは
ドキッとしたけれど
今では
聞くと
むしろ
安心する
独りは
快適
でも
少し寂しい
面と向かって
お隣さんと交流する勇気はないけど
誰かの存在を
感じたくなるみたいで
生活音が
聞きたくなるんだ
6.「束の間の涼」
虫の
鈴のような
歌声に
束の間の
涼を感じる
夏の夜
7.「お盆」
お盆は
亡くなった親族を
迎える日と言うけれど
いつも
傍で見守っている気がする
当たり前のように
傍で見守っていて
それなのに
気付かれないのは
寂しいのではないかしら
だからこそお盆は
亡くなった方々にとっては
嬉しい日なのだと思う
自分たちを
思い出してくれるから
少しでも
亡くなった方々の寂しさが
晴れますように
いつも見守ってくれて
ありがとうと
気持ちを込めて
お盆を
迎えますね