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言葉の花束ーアキの詩集No.166


1.「蝉時雨」


いつの間にか
蝉時雨が
聴こえてきて

夏の深まりを感じる
今日この頃

蝉時雨は
命の叫び

命の限り
生きよと告げる

蝉達のエールに
励まされるよ


2.「一人飯」


独り暮らしの
醍醐味と言ったら

やはり
自炊だろう

自分のために作る
一人飯

汗水流した
疲れた心身に

味が
沁みわたる

今日も
よく頑張った

おかげで
ご飯が美味しい

そうやって
一日を締め括れる幸せが
たまらないね


3.「今を充実に生きることについて」


毎日
生きるのに
必死になりすぎて

今を
充実に生きることを
忘れてしまっている気がする

明日に
希望を見出せているか?

その先に
明るい未来を
描けているか?

なんて
考えている私は

今に安寧を感じながら
生きているから

そんなことを
考えていられるのかもね


4.「一人になって気付いたこと」


あんなに
独りを望んでいたのに

ふと
人の声や
人の気配を
探してしまう

私は
寂しいのだろうか?

そこまで私は
強くなかったみたいだ

こんなにも
他人に支えられていたなんて
気付かなかった

やはり
離れてみないと
分からないものだね


5.「気になる囀り」


ここに
引っ越してきて

しきりに聴く
鳥の囀りがあって

それは
今まで聴いたことのない
囀りだから

いつも
気になって
仕方が無いの

どこから来た
どんな鳥なのか

想像するのが
楽しい

一人暮らしをして
故郷とは違う
色んなことが

私を
楽しませてくれる


6.「親孝行」


去年は
拒否した
着物の喪服

今年は
独り暮らしを
認めてくれたこともあり

観念して
祖父母の法事で
着物を着た

高齢者擬似体験みたいで
正直苦しい

でも
母は喜んでいる

親孝行出来る内に
親の喜ぶことは
しておいた方が
良いかもしれないね

反抗期を抜けて
自然と
そう思うようになったよ

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