【連載小説】この恋はチークと共に4
前回
■迫る新時代
三回目のデートの日はすぐに来た。
待ち合わせの駅のホームに降りた時、つま先が震えた。
大丈夫、今の私は美人なはず。
レッスンした通りのメイクだってだいぶ自分のものになってきたし、何度だって鏡も見た。
それ以前に三浦くんには化粧が変わったことなんて全く分からないかもしれない。会ってすぐに容姿を褒めて貰えるかもなんて少女漫画の読み過ぎだ。何も期待せず、フランクにいこう。うん。
待ち合わせ時間の十分前なのに、三浦くんはもう改札口前に居た。すぐに目が合って、