リフレイン


住み慣れた町。背後では再開発。

翠の楓がそれを見下ろす。

息を吸う。樹々の香り。自然の匂い。

決められた土地の中で繰り返される営み。

2人の少年が僕を見ている。

まだあどけなく脆い思い出。

目をそらす俯いた僕。

踏み出す足の元には刈られた雑草が。

伸び始めた背と雑音にまみれた耳。

愛しい我が家。

住み慣れた町が今日も変わっていく。

そしてまた緩やかな登り坂を登る。



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